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1.73BLOG

文章術│広告の作り方│エッセイ

人のマンネリブログを笑うな

エッセイ

ワンパターンは人気者

人気を集めるものは、毎回、新しい形式を取ることは少ない。基本的な形式は同じで、細かな部分での変化があるだけだ。なぜか?

人は同じものを見たい、と考えるからだ。まったく違うものを見たいとは考えない。ヒット曲は、サビのメロディを繰り返す。繰り返し方のバリエーションはいくつかあるが、基本的に同じメロディだ。繰り返すことで気分が高揚する。

人気を博するものの多くは、形式が決まっている。テレビ番組の笑点も水戸黄門も常に同じフォーマットで展開される。日本の伝統芸能である能も複式夢幻能*1と呼ばれる物語の型がある。古来、日本人は型を愉しむ。

 

予測する楽しさ

形式が決まっていれば、視聴者は物語の展開、つまり「どうなるか」が予測できる。「次はこうなる」「やはりそうだ」という予測と確認が、娯楽となり得るのだ。こうした予測と確認は、無意識のうちに視聴者が作品に参加する行為といえる。

物語の展開と視聴者の予測が、抜きつ抜かれつ先後を競って進むところに娯楽性がある。視聴者に予測させるという点で、マンネリズムは有益なのだ。能動的に視聴した物語に、人は愛着を抱く。

 

マンネリズムを恐れない

こうして書くブログも人気のあるものは、概してマンネリズムである。専門的なものもあれば、話題を特化したものもある。毎回、話題は変わるが、大筋で伝えている内容は同じ。ファンは、それをこそ当てにしているのではないか。

結局、人気を集めるものは、読み手が繰り返し訪れる目的となる「軸」のようなものが必要なのではないか、と思う。それは、記事に通底するテーマかもしれないし、書き手のキャラクタかもしれない。

良い意味でのマンネリズムがブログには必要である。そうでなければ、新味はあっても継続的なファンの支持を集めるのは難しい。

 

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観覧車の軌道は同じ。しかし見える景色はいつもちがう

*1:複式夢幻能とは、夢・幻の中で、二場面で構成される曲を言う。典型的な例としては「敦盛」「高砂」など。