新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

ドラマの最終回が意外につまらない理由

人はいつも自分のことは自分で自由に選択したいと望んでいます。そのため行動を人から強制されたり、選択できないようにされたりすると、自由を奪われたように感じます。すると、なんとか自由を取り戻したいと思うようになります。このような心残り、反発心を感じる心理を「リアクタンス」といいます。

いらないものも欲しくなる⁉

たとえば、街頭で配られている広告つきのティッシュ。普段なら、あれば役に立つだろうという程度のもの。くれるのなら、まあもらうか。ところが、そんな気持ちで歩いていても、タイミングが悪く自分だけもらうことができなかったら、どんな気持ちでしょうか?

不思議と無性にもらえなかったティッシュが欲しくなるのではありませんか。それは、心にリアクタンスが芽生えたからです。奪われた自由を取り戻したくなるのです。

続きはCMの後で

このリアクタンスの心理は強力で、テレビや広告の世界では多用されています。たとえば、バラエティ番組で「このあと、いよいよ衝撃のシーンが!」というナレーションの直後にCMを入れるのも、このリアクタンスを引き起こさせる仕掛けです。

ナレーションが途中で止まったり、CMに入ったりすると、おあずけ状態になり、結末が知りたくなります。結果、見たくもないCMを見たり、ほかのチャンネルに変えても時間が経てば元のチャンネルに戻したりします。これが番組側の狙いでもあります。

リアクタンスが消える最終回

連続ドラマでは、番組の最後で次の事件やトラブルが必ず発生します。これもリアクタンスを生じさせる仕掛けです。「どうなるの?」と続きが気になり、つい次も見てしまいます。

ところで、毎週楽しみにしていたドラマの最終回が意外につまらない、と感じることがありませんか。これは最終回で、すべての疑問や謎が解決してしまいリアクタンスが生まれないことに原因があるのかもしれませんね。

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