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【書評】アフィリエイトのためのブログの書き方講座│もっと早く読みたかった!

アフィリエイトのためのブログの書き方講座

Amazonから鈴木利典さん2冊目の著書「アフィリエイトのためのブログの書き方講座」が届きました。実は、私は前著、プラス月5万円で暮らしを楽にする超かんたんアフィリエイトを参考にブログの運営をしていました。

前著は、はてなブログを使ったブログ運営を説明していて、とても参考になりました。8月は夏休みで収益が急激に伸びましたが、ふだんは、毎日缶ビール1本分程度の収益をアドセンスから得ています。

新著では、第3章の「ブログのコンセプトとデザイン」、第5章の「書くべき記事は」と第6章の「読まれる記事の書き方」に関心があり予約受付と同時に注文しました。

 

 

ブログ運営前に読みたかった

この本「アフィリエイトのための」と銘を打っていますが、収益化に関係なくすべてのブログ運営者に役立つと思いました。アフィリエイトに欠かせない3つの「チカラ」というのが1章で紹介されていますが、これがどんな分野にも言えるからです。

  • 続けるチカラ
  • 提案するチカラ
  • 思考停止しない思考力

よくPDCAサイクルを回すといいますが、それをブログ運営用に具体的に伝えているのです。続けるにはどうすれば良いか、提案するにはどうすればよいか、思考停止しないで考え続けるにはどうすればよいか。それを2章以降、順に解説しています。

ブログがブレるのは…

私のブログの欠点に「投稿記事とカテゴリの分け方に一貫性がない」というのがあります。開始当初、コンセプトや対象読者(ペルソナ)を定めないで雑記ブログとしてはじめたのが原因です。

現在は、子供新聞の作り方、広告作りの話題が増えていますが、ブログ全体に貫く対象読者というのは決まっていません。

同書では、読者の共感を呼び、ブランディングを実現するコンセプトの立て方の説明に紙数を割き、ブレないブログ運営を指南します。

 

最初に決める「書かないこと」

当然といえば当然なのですが「対象読者」が決まれば、書くことだけではなく「書かないこと」も決まります。これをブログ立ち上げのときに決めておけば、テーマが明確になり、投稿内容がブレません。

仕事でも、やらないこと(劣後順位)を決めると、本当にやるべきことがはっきりします。絞ることは制約ではなく、自由に書くための足がかり、土台になるのです。

実は、私自身が、書かないことを最初に決める効用を痛感しています。ただ、ある程度、運営期間が経過してから軌道修正するのは難しい面があります。同書は、ブログをはじめた人が後々ぶつかりそうな壁をできるだけ楽に超えられるように、必要なことを最初から順に説明しています。

 

アフィリエイトに向かない人って?

前項に関係しますが、同書ではアフィリエイトに向かないタイプを本の最初の方で述べています。2つあるのですが、1つは「人の話を聞かない人」だといいます。

著者は、4章までの準備や基礎が大切で、後半の記事の書き方や収益化の成功はその延長にあることをよくご存じなのでしょう。

実際、私たちは、手っ取り早くコツや技術を知りたいと思います(現に私は5章・6章を目的で購入しました)が、そうした結果が現在の手詰まりを招いています。

問題の多くは、目先に原因があるのではなく、そのずっと前に原因があります。

今でこそ、4章までの重要性がわかりますが、初学者は、その部分を流し読みしてしまうのではないでしょうか。著者は、そこも見抜いた上で、アフィリエイトに向かない人は「人の話を聞かない人」と最初に釘を刺していると感じました。

人に文章を読んでもらい、何かを買ってもらう。それには相手の立場で行動を予想しなければなりません。この本は、そういう意味で章立てと内容が計算されています。読み手の心を読むチカラ、それこそが著者の実績の裏づけになっているのです。

 

章末のコラムが面白い

私自身が、はてなブログを運営しているからかもしれないのですが、各章の最後のコラムがとても興味深いです。

  • SEOは意識しすぎない
  • メタディスクリプションの重要性
  • ブログカードはクリックされない?

一例ですが、はてなやワードプレスを運営して、いろいろな人のブログ論で読むと、何度か目にする話題なのです。この話題のチョイスも、たまらなくいいところ突いてくるなあ、と感心しました。

内容は、実際に手に取って確かめてくださいね。

 

なぜか先輩の失敗談が役に立つ

巻末は、アフィリエイトで成果を出している先輩の「失敗談」が書いてあります。ふつうこうした本では、上手くいった面にスポットを当てて紹介しますが、逆です。

でも、読んでみると、今まさに自分が「そうしよう」と計画していたことが、実はずっと前に先人がすでに失敗した道だと知ることができました。ホント、この著者は切れます。読者の思考を完全に読み切って必要な話題を提示してきます。

 

本の正体は失敗しないブログ講座

実際に読み終え、この投稿を書いてあらためて気づいたのは、著者は同書で直接的に「ブログで成功する方法を書いているのではない」ということ。言わば「失敗しない」「無理をしないで済む」方法を伝えています。

最初に「続けるチカラ」が大切と述べましたが、ブレずに運営することで規模の大小はあれ、成功に近づくという観点なのです。難しい内容は一切書いてありませんが、簡単で即効性があるという甘言も書いてありません。

私は著者のそうした姿勢に誠実さと実力を感じました。この本は、アフィリエイターだけでなく、ブログ運営の王道を身につけたい本物志向の人にオススメします。