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防災新聞の書き方│見本つき

防災新聞の書き方

防災新聞は、9月1日の防災の日や東日本大震災の発生した3月11日頃に学校の課題で出されることが多いようです。 自然災害が起こった際に、適切な行動をとり、被害を最小限にするための知識をみんなで共有するものです。

この記事では、災害時に出される「避難情報」の説明を中心に防災新聞の書き方をご紹介します。 レイアウトに沿って必要事項を埋めることで防災新聞が完成するようになっています。

防災新聞の内容

今回の防災新聞では、次の内容を取り上げます。

  • 避難情報の種類
    • 避難準備情報
    • 避難勧告
    • 避難指示
  • 避難行動支援者とは?
  • ハザードマップについて(コラム)
  • 日本で起こった主な自然災害(表)
  • 編集後記

これらを次の項目のレイアウトに沿って書き込んでいきます。内容はすべて見本を示してあります。

防災新聞レイアウト

まずは基本のレイアウトを書きます。下の図を参考にして用紙に線を引きます。

防災新聞のレイアウト見本

新聞の題名になる部分「題字」は、防災新聞で大丈夫です。題字の下には、発行日、学年、名前を記入しましょう。今回の防災新聞では、避難情報を中心に記事にします。タイトルは「避難をするときの心がまえ」にしました。

防災新聞の写真やイラストは、自分で描くか、下記のサイトからダウンロードできます。無料で利用できますが、会員登録が必要です。

避難情報の種類

ここからは先に書いたレイアウトの中身です。リード文を書いたら、順に小見出しと本文を書きましょう。

リード文

災害が発生し、わたしたち住民の命や身体に危険が及ぶと考えられるとき 自治体*1が気象庁や国土交通省のデータに基づいて判断し「避難情報」を出します。

避難情報には、避難準備情報、避難勧告、避難指示があります。

避難準備情報

本文1

人に被害が及ぶ可能性がある場合に出されます。避難行動要支援者(別枠)など、 避難に時間のかかる人はこの段階で避難をはじめ、それ以外の人も、いつでも避難できるように準備します。

避難勧告

本文2

対象地域に被害が発生する可能性が高まった場合に、避難のための立ち退きを勧告します。 住民は、指定された避難場所への避難行動をはじめます。

避難指示

本文3

人的被害の危険がせまっている、あるいはすでに発生している状況で発令されます。 まだ避難していない人はただちに避難し、時間に余裕のない人は命を守る最低限の行動をとります。

避難行動支援者とは?

災害が起きたとき、特別な配慮や支援が必要な人々を「避難行動支援者」といいます。 高齢者、障がい者、乳幼児、妊婦、日本語の理解が十分でない外国人などのことです。 自治体は、このような人々の名簿を作り、すみやかに情報が伝わり、避難できるよう対策を練っています。

ふだんから困っている人に声をかけることが大切ですね。囲みの用語解説は上の文章を記入します。

ハザードマップを知っていますか?

各自治体は、津波や洪水、高潮、土砂災害、火山の噴火などにより、どこにどのような被害がもたらされるかを想定し、 地図上に注意すべき場所を示したハザードマップを作成しています。

ハザードマップは、インターネットでも公開されています。あらかじめ入手して周辺の危険度を調べてみましょう。 地図上には避難場所も示されています。避難コースを考える上でも役に立ちます。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

避難するときにどこに逃げたらいいのでしょうか。移動するときに危険な場所は? ハザードマップでそのような場所をつかんでおくことで、いざというとき余裕を持って行動できます。 防災新聞には、上の見出しと文章を記入します。

日本で起こった主な自然災害

この項目では、近年日本で起こった自然災害について書きます。 これらの大災害から学び、これから起こるかもしれない災害に備えることが大事です。

この欄は、下表の自然災害の名称と発生日を書きます。 詳しく書きたい場合は、解説を参考に記入しましょう。


近年日本で起こった自然災害

災害名 発生日
阪神淡路大震災 1995年1月17日
新潟中越地震 2004年10月23日
中国・九州北部豪雨 2009年7月19日~26日
東日本大震災 2011年3月11日
御嶽山噴火 2014年9月27日
熊本地震 2016年4月14日

自然災害の解説(参考)

阪神淡路大震災 1995年1月17日

兵庫県、淡路島北部を震源とするマグニチュード7.34、最大震度7の直下型地震。 6434人の死者と4万3792人の重軽傷者を出し24万9180棟の住宅が全壊・半壊しました。

新潟中越地震 2004年10月23日

新潟県の中越地方を震源とするマグニチュード6.8、最大震度7の直下型地震。 死者68人、住家の全壊・半壊が1万6985棟ほか上越新幹線が脱線するなどの被害が出ました。 大きな余震が何度もあり、地震前の長雨による地盤のゆるみもかさなり、土砂崩れが発生。 山あいに住む人々が孤立する被害もありました。

中国・九州北部豪雨 2009年7月19日~

山口県、福岡県を中心に広範囲に降り続いた豪雨。7月19日から26日までの総雨量が 大分県日田市椿ヶ鼻では702.0ミリメートル、福岡県太宰府市大宰府では636.5ミリメートルを記録しました。 豪雨による死者は35人、住家被害は山口県で全壊33棟、半壊77棟、福岡県で全壊13棟、半壊11棟となりました。

また大分県日田市は、この5年後、2017年7月5日~6日にかけて発生した集中豪雨でも甚大な被害を受けました。

東日本大震災 2011年3月11日

岩手県沖から茨城県沖にかけてを震源とするマグニチュード9.0、最大震度7の地震とその後に起きた津波によって 2万1800人以上の死者・行方不明者、住家の全壊・半壊40万棟以上の被害が出ました。被害は東北地方の 宮城県・岩手県・福島県をはじめ22都道府県に及びます。

福島県の原子力発電所が被災し、大量の放射性物質がもれ出したことで、被害がさらに拡大しました。

台風12号 2011年8月30~9月5日

マリアナ諸島の西の海上で発生した台風12号は、9月3日に高知県に上陸したあと、岡山県に再上陸し、 5日に日本海沖で温帯低気圧に変わりました。動きが遅く、長い間、大型の勢力を保っていたため被害が大きくなりました。 死者・行方不明者は98人におよび、住家の床上浸水5499棟、全壊・半壊は3539棟となりました。

御嶽山噴火 2014年9月27日

長野県・岐阜県にまたがる御嶽山で起こった噴火。多くの登山者がいたことから被害が拡大し、死者57人、行方不明者6人と 戦後もっとも犠牲者の多い火山噴火災害となりました。犠牲者のほとんどが、噴火によって噴出した噴石に当たって亡くなっています。

熊本地震 2016年4月14日~

2016年4月14日、熊本地方でマグニチュード6.5の前震が起き、28時間後の16日にマグニチュード7.3の本震が発生。 熊本県南阿蘇村では、本震に伴う土砂災害で全長約200メートルの阿蘇大橋が崩落しました。 住家の倒壊などで亡くなった直接死は50人、避難生活による環境の変化などが原因の災害関連死は140人を超えました。 熊本県で約4万棟の住家が全半壊し、最大18万人が避難しました。

編集後記

編集後記は、防災新聞をここまで書いて感じた、あなたなりの感想を書きます。これから心がけたいこと、友達に教えてあげたいことなどを書くと良いでしょう。

編集後記の例

ここ20年の間に日本ではさまざまな自然災害が発生しています。災害はいつ起こるかわかりません。 いつ災害が起こっても周囲にとらわれず、適切に行動できる準備を整えることが大切だと感じました。

まとめ

以上、防災新聞の書き方を「避難情報」を中心に紹介しました。

この記事は一例ですので、あなたなりのアイデアで内容を考えて防災新聞を作ってみましょう。 たとえば「地震が起こったらまず何をするか」を記事にしたり、「災害に備えて準備する持ち物」をイラストで紹介してもいいでしょう。

新聞づくりをきっかけに防災の知識を身につけ、意識を高めることが大切です。

*1:都道府県、各市町村