広告やチラシの反応率を高めるには、クーポン券が有効です。
商品の割引、サービスの無料体験などクーポンを持参した人に特典が提供され、集客やファン化に活用されます。
クーポン券は、女性・中高年層に訴求力が高い販促手法です。
この記事では、広告・チラシのクーポン券の回収率の高める2要素
- 何を訴えて顧客を集めるか
- 顧客情報をどう活用するか
これらを中心に解説します。
チラシのクーポンに書く内容は?
まずはクーポン券に何を記載するか。サンプルを見て確認しましょう。
訴求内容は、上の図でいうと、30%割引の文言と、クーポン券の名称です。管理情報は、有効期限、注意事項、使用条件、管理番号です。以下、ポイントを簡単に説明します。
クーポン券の名称
○○無料券、○○30%割引など、名称の中に特典内容をコンパクトに表現できるのが理想です。どういう趣旨のクーポンなのか、特典をつける理由が明確な名称をつけると、安心して利用してもらえます。
デザインでは、数字を強調したり、色使いでは「赤」などの暖色を使うと反応率が上がりやすくなります。
低い割引率で回収率を上げる方法
基本は割引率が大きくなれば反応が上がります。しかし、実際には割引率をそれほど大きくすることは難しいでしょう。
そこで有効なのが、認知的不協和を利用した表現です。
割引率は10%、15%、20%と5%刻みの表現が多いのですが、11%OFF、14%OFFのようにキリの良くない珍しい数字にすることで割引率以上の反応を得られます。
注意事項・使用条件
対象外商品の告知や、他の割引サービスとの併用不可などのクーポン利用にあたっての注意、使用条件を明記します。
条件はしっかりと表記することが重要ですが、条件が複雑すぎると利用率が低下します。使用条件は、できるだけシンプルで、わかりやすいものにしましょう。
管理番号で回収率をチェック
あとで効果測定をする際に、チラシの配布日や地域、対象店舗がわかるように、クーポン券の片隅に数字やアルファベットで管理番号をつけておきましょう。
いつ、どのような内容のクーポンを配布したら、どの程度の反応があったのか。こうした結果をフィードバックすることで、次回の販促に役立てることができます。
有効期限はチラシの目的で変える
クーポンの有効期限は、配布日から1ヵ月と何となく決めるケースが多いのですが、本来は、配布目的やキャンペーンの狙いに応じて適切な期間を設定する必要があります。
目的別で有効期限は3タイプに分かれます。
- 新規顧客誘導の短期タイプ
- セール・特売対応の超短期タイプ
- リピート集客の中期タイプ
新規客誘導│短期タイプ
新規開店(OPEN)に合わせて集客を狙う場合は、開店日とその翌日に限定するなど、有効期限はできるだけ短いほうが、クーポンの回収率が高まります。
セール・特売対応の超短期タイプ
日用品や買い回り品のセールなど、特売日のサービスに合わせたクーポンの場合は、「当日限り」などの超短期の設定で希少価値を伝えましょう。
リピート集客の中期タイプ
これが一番良く目にする有効期限の設定です。リピート客の再来店や購買の再喚起を狙う場合、有効期限は、半月~最大2ヵ月を目安に設定します。
注意点は、開始日を記載すると期間後半では「古いサービス」の印象が形成されかねないので「○年○月末日まで」と、終了期限だけを記載しましょう。
クーポンは、特典に希少価値があると印象づけることが大切です。
まとめ
クーポン券の回収率を高めるには、訴求内容と管理情報の両面を見直すことがポイントになります。
訴求内容では、クーポンの名称で「特典内容」と「理由」を明確に伝えられるものにすること。また数字を強調したり、暖色系の色をつかい、視覚的に目を引くものにすることがポイントです。
管理情報では、注意事項・使用条件をわかりやすくシンプルにすること。また、あとでクーポンの反応を集計分析できるよう管理番号を記載しましょう。
また有効期間は、チラシの目的に応じて適切な設定を。必ずしも期間は長ければ良いというものではありません。クーポンの希少性、価値を損なわない設定が回収率アップにつながります。
以上、チラシのクーポン券の回収率を高める方法でした。
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