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新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

デザインの良し悪しを分けるもの

デザインの良し悪しとは何か

デザインの良し悪しを決めるものは何か。そもそもデザインとは何だろう。多くの人が、デザインとデコレーション(装飾)を混同しているように見える。この記事では、デザインとは何か、その優劣を決めるものは何かについて考えてみたい。

何かを付け足す、飾ることがデザインだと信じている人は多い。しかし、デザインは、装飾とは反対の「削ること」で製品の機能を最大限に引き出す作業だ。DesignのDeには「削る」の意味が含まれている。

 

誰のためのデザインか

製品の機能を最大限に引き出す。このときに重要な点がある。それは、製品の使い手の設定。たとえば、物語を書く。読み手が子供か大人かで、言い回しや構成が変わる。子供向けに書くのなら、難しい表現を削る。大人向けなら、挿絵を削るかもしれない。


ユーザーにとって、もっとも役立つように機能を磨く。これがデザインの本質だ。逆にいえば、誰が使うものか、が定まっていないものはデザインできない。見た目の美しさ、機能の豊富さ、質感の良さは、対象と目的があって、はじめて価値が計られる。

つまり、デザインは、ユーザーの目的を果たすよう、製品を「最適化」する作業といえる。

一見、煩雑に見えるデザインでも、使う人の琴線に触れ、意図した行動を引き出すのであれば、それは良いデザインといえる。デザインの良し悪しは、単にシンプルが良い、というものではない。

 

万人に最適なデザインは存在しない

特定のユーザーにとって最適なデザインが、別のユーザーにとっては良くない、最適ではないケースも当然あり得る。誰が使うのか、とデザインは不可分である。

広告やウェブのデザインの教本では、フォントの使い方、レイアウトの仕方、余白、写真の配置、配色などの原則が解説されている。これらは、万人向けのデザインである。知っていれば便利で、大きく外すことはないだろう。

しかし万人向けの原則は、特定のユーザーの心に強く響くことも、またない

さて、ここであらためて考えてみよう。あなたのウェブページはデザインされているだろうか。書体、配色、改行、言葉の使い方は、いったい誰の最適を目指して設計されているのだろうか?