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新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

読書新聞の書き方・作り方│レイアウト例付き

新聞・感想文の書き方

読書新聞の書き方・作り方

夏休みの宿題で読書感想文と並んで出されるのが「読書新聞」です。読書新聞とは、本を新聞の形式で紹介するもの。中学生の宿題で出されることが多いようです。レイアウトと読書新聞で「何を書くか」を順にご説明します。

 

読書新聞のレイアウト例

新聞のレイアウト

 

題字│読書新聞

読書新聞と書いてある部分が「題字」です。新聞の顔ともいえる題字は、ネーミングはもちろん、親しみやすいデザインにしましょう。

 

発行者等│学校名・号数・発行日

題字下の「発行者等」と書いてある部分。ここには、学校名(クラス名)・発行者・住所・電話番号・号数・発行日を書き込みましょう。

 

大見出し│タイトル・題名

見出しは、記事内容を簡潔に伝えるとともに、紙面に変化を与える役割があります。特に大見出しは、キャッチコピーの役割を担います。背景に色をつけ、文字を白抜きにしたり、大きくしたりして目立つように作りましょう。

太宰治の「走れメロス」を読書新聞で紹介する場合、大見出しは「メロス!期限の夕刻に未だ姿見せず⁉」など、読み手が思わず記事に目をとめるよう工夫しましょう。

 

リード│要約・記事への導入文

記事のおおよその内容を把握できるようにし、本文へ誘導するのがリードの役割。本文よりも大きめの文字で簡潔に。読書新聞では、リードで紹介する本の「あらすじ」を書きます。あらすじの書き方は下記をご参照ください。

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写真・キャプション

記事をわかりやすく伝えるために、写真、図、イラスト、グラフ等を使います。写真が入ると紙面に変化、活気が出ます。文字だけでなく図版で見せることが大事です。写真の下には、キャプション(説明文)を必ず入れましょう。

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読書新聞では、本の装丁や本編に出てくる有名なシーンの写真を入れてみましょう。たとえば、太宰の富嶽百景を紹介するなら、御坂峠、ミツ峠から望む富士の写真を載せてもいいですね。写真を入れない場合は、登場人物の関係図などを入れても面白いと思います。

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小見出し・本文

小見出しは、本文の内容を区分けする目印です。読書新聞では、小見出しと本文で、さまざまな角度から紹介する本の魅力を伝えます。例をあげます。

  • 本編の見どころベスト3
  • 登場人物の名言集
  • 登場人物の人気ランキング
  • 作品と作者のエピソード
  • 物語のその後の展開を想像
  • 物語のQ&A

このように本の魅力を伝える企画を「小見出しと本文」でまとめます。新聞記事ですから関連書籍を調べたり、現場に足を運んだりして取材する姿勢が大切です。本文は、取材に基づいた事実を5W1Hで表現します。

 

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社説│読書感想文

新聞は客観的で中立的な事実の解説に徹します。しかし社説は例外。社説は、新聞社の立場・主張を述べる欄です。読書新聞でも社説欄を設けて、あなたの主張を載せましょう。

主張と言っても難しく考えず、本を読んだ感想を綴れば大丈夫。ただし通常の読書感想文より書ける文字数が限られるので、焦点を絞って伝えましょう。感想文の書き方は、こちらを参考にしてください。

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 広告│関連書籍の案内

新聞には広告欄があります。購読料と並んで広告料も新聞社の収益のひとつなのです。新聞に掲載されている広告には、さまざまな種類がありますが、読書新聞では「書籍案内」を載せてみましょう。

同じ作者の類似作品、あるいは印象の異なる作品を紹介しても良いです。読書新聞では「走れメロス」を紹介し、その広告欄では、対照的な「人間失格」を紹介してみる。立体的な読書体験を提案できます。

 

読書新聞を書く材料とコツ

新聞を書く材料と準備

読書新聞の用紙は、四つ切画用紙(左右380mm×天地540mm)が一般的。レイアウト(割付)や構成は鉛筆で下書きしてから、サインペンで清書するときれいに仕上がります。

写真を貼るハサミ、糊。イラストや見出しを目立たせる色鉛筆やフェルトペン、記事の囲み枠(ケイ)を引く定規も必需品です。

コツは、記事部分は派手な着色をしないこと。色付けは、写真やイラスト、見出し、枠線を中心に。実際の新聞も記事の装飾は、最小限。記事の小さな文字は、シンプルな方が読みやすいのです。

書いた記事は、無駄を省き、伝わりやすくするため推敲しましょう。

 

新聞の特徴を意識して書く

新聞には3つの特徴があります。この特徴を意識して記事を書くことで、見た目の印象だけでなく、内容も新聞らしく仕上がります。

 

詳報性(詳しく正確に)

確かな「取材」で情報を詳しく伝えます。これにより、紹介する本の内容をより深く知らせることができます。ネットで見つかる情報ではなく、現場に足を運んで得たネタには鮮度とニュース性があります。

 

解説性(因果関係を明確に)

 本の内容や書かれた時代の状況、あるいは作者についてわかりやすく説明します。背景を知ることで「どうしてその本が書かれたのか」「作者の思い」が明らかになります。本編を読んで抱いた「なぜ?」の答えがみつかることもあります。

 

予測性(展望を指し示す)

本に書かれた結末のその後を、さまざまな角度から予測します。解釈をひろげることで、秘められた作者のメッセージに触れるきっかけになります。読書新聞では、本文の企画として、物語のその後の展開を予測しても良いでしょう。

 

まとめ

読書新聞は、新聞のレイアウトで客観的に「おすすめの本」を紹介するもの。あらすじの説明、感想にとどまらず、作者や作品が書かれた時代背景にまで踏み込んで、あなたらしい切り口で本の魅力を伝えましょう。

読書新聞の読者が、紹介した本を読みたくなるように、またその本をすでに読んだ人も理解が深まるように編集するといいですね。