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新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

色と形と深層心理のはなし

色と形では、人間は直感的に色に反応する。生後間もない赤ん坊は、物の形をはっきりと捉えることができない。子供は、おもちゃのカラフルな色に興味を示す。これは子供向けのアニメを見るとよくわかる。

子供向けのアニメ、たとえば「ドラえもん」や「アンパンマン」は、丸や四角のシンプルな図形で構成されている。そして使われる色は、赤、青、黄などの原色が中心。これは子供向けの広告を作るコツといえる。

色は人間の本能を、形は知性を刺激するのではないか。一目見て、食欲を誘う色もあれば、これは毒ではないか、と思わせる色もある。生き物の中には、あたかも毒のあるような体色で外敵から身を守るものもいる。

女性が、美しい宝石を好むのは、狩猟採集時代に森で果実を探していたときの名残ではないか、という説がある。森の中で、黄色や赤の熟れた果実を見つけるのは、美しい宝石を身につける喜びに近いのかもしれない。

最近、写真をモノクロにするのが楽しい。色というのは、生死に直結する具体的な情報を伝えていることが多い。それは切実で現実的なものといえる。色彩に敏感な女性は、男性に比べて現実的だと感じるのは気のせいだろうか。

カラーの写真をモノクロにすると、明暗と形が強調され、色で隠されていた抽象的なものが見える。それは実際に見えるというのではなく、頭の中に想起される。モノクロ写真に、郷愁や物語を感じるのは、知性や記憶の働きである。人間の脳は、足りない情報を無意識で補う。何かを取り除くことで、別の何かが見える。

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最近はスマホのインスタでもそれらしく撮れる。