新聞と広告の向こう側

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ラクラク完成!修学旅行新聞の書き方 京都編 作例つき

修学旅行新聞の書き方(京都)

小学6年生の修学旅行のまとめとして新聞を書く課題が出されることがあります。 この記事では京都を題材にした修学旅行新聞の書き方を解説します。

京都は観光名所が多いので、すべてを新聞に取り上げると紙面がまとまらなくなります。 何をテーマにするかを最初に決めて3ヵ所くらいの見どころを取り上げましょう。

この記事では、世界遺産として認められている京都の17の寺社をテーマに修学旅行新聞を作ります。 世界遺産とは、世界中の人たちの宝物として守っていく必要のある貴重な文化財(文化遺産)や自然のことです。

修学旅行新聞のレイアウト

新聞を作るときは、最初にレイアウトを決めてから必要なネタを集めましょう。 今回の新聞で必要なネタは「世界遺産の記事3つ」と「かこみ記事」です。 記事の理解を助ける写真も用意しておきましょう。

修学旅行新聞(京都)

最初に新聞記事に書きこむ内容

記事の内容を考える前に書きこむだけの部分は先に済ましてしまいましょう。 レイアウトの線を引いてから、最初に手をつけるのは次の4つです。

  • 題字に「修学旅行新聞(京都)」と書く
  • 題字下に学年や班、発行日を書く
  • 新聞紙面の左上に発行日を書く
  • 修学旅行の行程を新聞の枠の中に書く

修学旅行新聞の題名は何がいい?

先生の指示で、題名(題字)を「修学旅行新聞」以外のもので考えたい場合は、四字熟語や京ことばを使うとよいでしょう。 新聞名に使えそうな言葉をいくつか紹介します。

新聞名 読み 意味
みやび 上品で優雅なこと
はんなり - 上品で華やかなさま
善哉 ぜんざい 「よきかな」とも読む。ほめる意味
風光明媚 ふうこうめいび 景色が清らかで美しいこと
千秋万歳 せんしゅうばんぜい 千年万年、永遠
堂々巡り どうどうめぐり 語源は僧侶が願かけで寺のお堂を何度も回ること

あまりひねり過ぎずに「古都の旅」くらいの新聞名が上品かもしれません。

修学旅行の行程とは?

行程とは、今回の場合は「旅行の日程」のことです。修学旅行は二泊三日、三泊四日と異なりますが、 修学旅行のしおりを見て、それぞれの日の行き先を書いておきます。

修学旅行新聞に行程を書いておくと、将来、読み返したときに役立つ記録になります。 このとき記事に取り上げる観光先は、色を変えたり、囲んだりして目立たせましょう。

京都に関する記事のテーマ

修学旅行新聞を作るには、記事のテーマを決めるのがいちばん重要です。 テーマとは、新聞記事を選ぶときの切り口と考えればよいでしょう。

今回の修学旅行新聞では、京都の世界遺産の17の社寺から、注目のものを取り上げます。

修学旅行のテーマ5例

あなたが書く修学旅行新聞では、別のテーマで作っても構いません。 歴史のある京都には数多くの名所、文化、歴史があります。参考までに他のテーマも挙げておきます。

代表的なテーマ

  • 平安京をめぐる旅
  • 幕末をめぐる旅
  • 京都の国宝・重要文化財をめぐる旅
  • 伝統文化を体験する旅
  • 京の食文化を味わう旅

平安京をめぐる旅

794年に桓武天皇が平安京に都を移して以来、京都は政治と文化の中心として栄えてきました。 平安神宮、京都御所、風俗博物館、京都平安京創生館、京都文化博物館を取材して記事を書きます。

幕末をめぐる旅

江戸から明治へ時代が大きく動いたとき、京都ではさまざまな動きがありました。 このテーマでは、新選組、勤皇の志士たちの足あとをたどります。 霊山歴史館(幕末維新ミュージアム)、壬生寺、八木邸、大政奉還の舞台となった二条城などを取材します。

国宝・重要文化財をめぐる旅

京都には200を超す国宝と2000以上の重要文化財があります。 教科書やテレビで見たことのある仏像などの実物をぜひ見ておきましょう。 平等院、六波羅蜜寺の平清盛坐像や空也上人立像、建仁寺の風神雷神図屏風、知恩院、 東寺(教王護国寺)の五重塔、伏見稲荷大社の鳥居、南禅寺を取り上げます。

伝統文化を体感する

能や狂言、舞子などの華やかな都の文化は、 西陣織、友禅染、清水焼、京菓子などの伝統産業に支えられてきました。

京都伝統産業ふれあい館では京都の伝統産業がすべてわかります。 伝統工芸品には、京丸うちわ、京こま、京くみひも、京たたみ、京すだれなど「京」がつくものだけでなく、 きせる、矢、尺八、色紙短冊、三味線、金網工芸などいろいろなものがあります。

京都の食文化(食べ物)を味わう旅

1200年にわたり都として栄えた京都では、おいしい名物も数多く生まれました。

京とうふ、生ゆば、麩まんじゅう、 京野菜(壬生菜、聖護院かぶら、鹿ケ谷かぼちゃ)、京漬物、お茶、八つ橋などを取り上げます。

大見出しをつける

修学旅行新聞の大見出しは、テーマに沿った読み手の目を引くものにします。 今回の新聞のテーマは、京都の世界遺産の社寺17の中から注目のものを2つ取り上げます。 清水寺と金閣寺(鹿苑寺)です。そこで大見出しは――

京都の世界遺産!清水寺と金閣寺の秘密

このようにつけることにします。

新聞記事の全体像を設計する

大見出しが決まれば、新聞に取り上げる内容が自然に決まります。 下の表は、今回の修学旅行新聞に書くネタを整理したものです。

レイアウト 記事の内容
トップ記事 清水寺のネタと写真
セカンド記事 金閣寺のネタと写真
サード記事 京都の世界遺産 17の社寺
かこみ記事 清水寺または金閣寺の豆知識
編集後記 修学旅行の感想

写真画像を用意する

清水寺と金閣寺の写真はありますか。 修学旅行のときに撮影したものがあればそれを使いましょう。 もしも、きれいに撮れた写真がないときは、インターネットの無料写真素材の画像を使っても構いません。

今回は、清水寺と金閣寺の写真をphoto ACで用意しました。

修学旅行新聞の清水寺修学旅行新聞の金閣寺

写真左が清水寺、右が金閣寺(鹿苑寺)です。修学旅行新聞のレイアウトに沿って写真を紙面に貼ります。

キャプション

写真の下に簡単な説明文(キャプション)を記入しましょう。

  • 清水寺│広い伽藍がらんに見どころがたくさん!
  • 金閣寺│光り輝く圧倒的存在感

伽藍というのは、寺院の建物のことをいいます。

トップ記事の清水寺の見本例

見出し

清水の舞台から眺める絶景

リード

京都のお寺の中でも圧倒的な人気の清水寺。1200年以上の歴史のある寺院で有名な「舞台」は 釘を1本も使わないで建造されています。

記事本文

東山の中腹・音羽山に位置する清水寺。778年に開かれ、坂上田村麻呂が本尊の十一面観音像を寄進しました。 13万平方メートルの広大な境内に発展し、清水の舞台、仁王門、子安塔などの国宝、重要文化財を含む15の伽藍が建ち並びます。

思い切って何かをすることを「清水の舞台から飛び降りるつもりで」といいますが、 その語源となったのがこの舞台です。 京都市内が一望できる絶景の場所ですが、本来は、ご本尊の観音様に雅楽や能を奉納するための場所です。

セカンド記事の金閣寺の見本例

見出し

室町時代の北山文化の象徴「金閣寺」

記事本文

室町幕府将軍3代足利義満が造営し、その死後、寺となり「鹿苑寺ろくおんじ」と名づけられました。 黄金に輝く舎利殿しゃりでん「金閣」と鏡湖池きょうこちを中心とする庭園は 極楽浄土をあらわしています。また金閣は、日本初の3階建てといわれます。

1986年の昭和大改修では、金箔約20kg、うるし約1.5トンが使われました。

サード記事の見本例

サード記事の部分では、詳しく取り上げることのできなかった京都の社寺の世界遺産の名称を紹介します。

見出し

京都の世界遺産17の社寺

記事本文

清水寺、金閣寺のほかにも京都の社寺には世界遺産があります。17の世界遺産の名称を紹介します。 清水寺、二条城、銀閣寺(慈照寺)、西本願寺、龍安寺、金閣寺(鹿苑寺)、天龍寺、仁和寺、 上賀茂神社、下鴨神社、髙山寺、醍醐寺、宇治神神社、比叡山延暦寺、西芳寺、平等院、東寺(教王護国寺)です。

囲み記事の見本例

囲み記事では、トップ記事やセカンド記事にちなんだ豆知識を紹介します。 雑学的なおもしろネタを記事にするとよいでしょう。

今回の修学旅行新聞の囲み記事では、清水寺の音羽の滝の話題にします。

音羽の滝イラスト

見出し

えっ!?音羽の滝のご利益のなくなる飲み方

囲み記事本文

清水寺が開かれるきっかけであり、名前の由来にもなっている音羽の滝。

長いひしゃくを使って、3本の流れのうちから1本をすくい、ひと口だけ飲むとご利益があるといわれます。 ただし3本全部飲んだり、ふた口以上飲むとご利益がなくなるといわれています。欲張らないようにご用心。

編集後記(感想)を書く

最後に編集後記を書けば修学旅行新聞は完成です。 編集後記は、修学旅行の感想、新聞を作った感想を簡単にまとめて書きましょう。

今度、京都に行ったら挑戦してみたいことでもよいでしょう。

編集後記の見本例

古都、京都の歴史ある町には神社仏閣や古い町並み、名物がたくさんあって、絵になるシーンばかりでした。 この新聞では世界遺産の社寺を取り上げましたが、次は、京の伝統文化を学びたいと思いました。

まとめ

以上、修学旅行新聞(京都篇)の書き方を解説しました。京都は見どころが数多くあります。 そのため新聞にまとめるときは、何を中心に書くか「テーマ」を最初に決めることが大切です。

レイアウトとテーマ案を参考にして、オリジナルの修学旅行新聞を完成させてください。 5年生の後輩が、来年、あなたの書いた新聞を読み、修学旅行の予習(ガイド)になるように書くといいですよ。