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1.73BLOG

文章術│広告の作り方│エッセイ

そういう意味じゃない! ネットで誤解される理由

文章の書き方 ブログアクセスアップ

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ネットの文章の難しさ、面白さの1つに、読み手がどのように解釈するか、があります。同じ文章を読んでも、読み手によって感じ方が異なるのです。「そういう意味じゃない!」と、驚いたこともあるのでは?

意味の捉え方は千差万別

フェイスブックでは、投稿に対するリアクションの幅が増えました。「いいね!」「超いいね!」「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」「無反応」の合計7種類です。大半の人が「いいね!」か「無反応」を選択します。

無反応の人は投稿が表示されていない、気づいていないこともあります。「いいね!」を押すのが躊躇される内容には、あえて無反応という態度を示す人もいます。そういう意味では、無反応にも読み手の意思が反映している場合があるのです。

反応が分かれるこんな文章

  • 隣りのおじいちゃん、浮気がバレて、おばあちゃんがキレまくっています。

たとえば、上のような文章を投稿をすると、読み手の反応はさまざまです。大半が「いいね!」か無反応です。きっと「いいね!」は読みました程度の意味でしょう。でも、この例文が面白いのは、ほかの反応すべてがつく可能性があること。

たしかに「超いいね!」「うけるね」「すごいね」「悲しいね」「ひどいね」、どれも見方によって、あてはまります。こういう違いが生じたとき、読み手がどのような価値観で反応したのか想像するのは、文章力向上につながります。

なぜネットで誤解されるのか?

この秘密は、例文に「書き手の感情が一切書かれていない」点にあります。事実のみを端的に描写しています。そのため、読み手が自分の価値観で文意を解釈し、書き手の気持ちを想像することになります。

たとえば、「隣りのおじいちゃん、浮気がバレて、おばあちゃんがキレまくっています(笑)」と書いていたら、反応はかなり制限されます。「悲しいね」「ひどいね」と感じる人は「いいね!」か無反応に変わるのではないでしょうか。

投稿内容に対して、書き手の思惑と異なる反応を読者が示すのは、賛否両論ある内容をあえて極端に偏向して表明した場合か、まったく表明していない場合に観察されます。

価値観の変化で意味合いが違って見える

あえてすべてを書き切らないことで解釈の余地を残す方法もあります。文章で、書き手の意見を表明しないのも、そのひとつ。

時を経て経験を重ね、価値観は変わります。例文で「悲しいね」と解釈した人が「うけるね」に転じることもあります。またその逆も。文章が変わったのではなく、読み手の価値観が変化したのです。

意見は、好きか嫌いか、正しいか正しくないかの両端に振れます。しかし、事実は解釈で、幾通りにも変化します。いわゆる深みのある文章は、この性質を意識的に利用して書かれていることが多いようです。

まとめ

同じ文章を見ても、異なった反応、書き手の意図しない反応を示す人がいます。意見を書かなくても、反応は分かれます。事実を目にしただけで「批判だ」と憤慨する人が現れるのも、このためです。そういう意味じゃないのにね。

人間は、自己説得の生き物です。他人の意見には耳を貸さず、自分の考えには頑なです。優れた書き手は、意見を表明することなく、意図する解釈へ読み手を誘います。どんな事実を取り上げ、どの順で並べるか、そこに書き手の作為(意)があるのです。