50歳までに一度も結婚したことがない未婚である者の割合を生涯未婚率といいます。
戦前・戦後・高度経済成長期を通じて、男女とも生涯未婚率は、男女とも5%未満でしたが、バブル崩壊あたりから急上昇。
今や男性は、ほぼ4人に1人が生涯未婚となり、おひとりさまも少なくありません。
独身でいる理由は?
内閣府の「少子化社会対策白書」によると、独身でいる理由のトップは、1992年から2015年まで「適当な相手にめぐりあわない」があげられます。
また1992年と比較して増えているのが
- 結婚資金が足りない
- 仕事(学業)に打ち込みたい
- 異性とうまくつきあえない
若者たちは経済面に加えて、対人関係の面でも結婚に高いハードルを感じています。
結婚したい20代女性は6割まで減少
一方で、明治安田生活福祉研究所の調べによると、結婚願望を持つ未婚者の割合は、2013年から2016年の3年間で大きく減っています。
2013年には結婚願望を持つ20代の女性は80%を超えていましたが、2016年には59.0%にまで下がり、男性は、28.4ポイント減少し38.7%に落ち込んでいます。
結婚するのが当たり前の時代は、急速に遠のいています。
結婚願望を持つ人のタイプは?
国立青少年教育振興機構が実施した若者の結婚観に関する調査によると
友だちと遊んだり、家族行事、地域活動といった、子どもの頃の体験が多いほど、結婚願望を持っ傾向が高いとされます。
幼い頃の生活環境が、結構願望の有無に影響を及ぼすのです。
晩婚化・平均初婚年齢は?
こうした時代背景もあり、平均初婚年齢も晩婚化が進んでいます。
2015年の平均初婚年齢は、夫が31.1歳、妻が29.4歳。1975年は、夫が27歳、妻が24.7歳でした。40年間で男性は4.1歳、女性は4.7歳、婚期が遅くなったのです。
男性は1年に1.2ヵ月、女性は1年に1.4ヵ月のペースで晩婚化が進んできました。
希望する結婚年齢は?
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、未婚者の平均結婚希望年齢もまた年々上昇しています。
2015年では男性で30.4歳、女性で28.7歳。
前出の現実の結婚年齢よりも、男女とも0.7年早い計算になります。
ただし、結婚希望年齢の上昇は、男女ともに頭打ちの傾向です。
*生涯未婚率 男23.37%/女14.06%
*結婚願望20代 男38.7%/女59.0%
*平均結婚年齢 夫31.1歳/妻29.4歳