新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

レビューは先に読まない方がよい理由【有料note・本】

レビューを見ない方がいい理由

人は失敗を避ける生き物です。
物を買うとき、レビューや口コミを参考にするのも、失敗を避ける本能の働きです。

たくさんの人が買っている、高評価のコメントが数多く投稿されているのを確認して安心してから購入を決断する人が多いのです。

しかし、この記事では、あえて「レビューを見ない」ことをおすすめします。

レビューを先に読む弊害

物を選ぶセンスが磨かれない

レビューを見るのは、その商品に興味を持った証拠です。

その感覚だけを頼りに物を買うと、あなたの見る目を養う訓練になります。もちろん失敗も何度か繰り返すでしょう。

しかし、その経験から「自分にとって価値のあるもの」を見抜く目が養われます。

レビューからわかることは、市場の支持率でしかありません。

 

不評なものを除外してしまう

みんなが良いというものが、あなたにとって良いとは限りません。逆もまた然り。

価値判断は「あなたにとってどうか」を基準におく必要があります。

たとえば、あなたに好きな人ができたとします。しかし、親や友人から「あの人はやめたほうがいい」と咎められたら、どうでしょうか。

素直に諦めますか。
親や友人の忠告は、自分以外の視点という意味では客観的評価です。失敗は少ない。

不評なものを除外する習慣が講じると、不幸でないことが幸せで、みんなに支持されているものに囲まれることが幸せである、という錯覚を起こします。

大事なことは、不評なものを除外して失敗の少ない選択をすることが、必ずしも幸福ではないという認識を持つことです。

 

先入観でフラットに捉えられない

評価をするのは自分です。
しかし、先にレビューを読むと「この本は良いに違いない」という先入観で内容の判断をしがちです。

実際は、良いと言われる本にも、今ひとつの点はあるし、評価の高くない本でも、一部には有益な情報が、含まれているものです。

先入観は、多くの場合、物事を見えなくしてしまいます。

レビューを先に読むことがガイドになり、自分で読む以上の情報が得られるという反論もあるでしょう。

しかし、そうした情報は、自らの思考で掴み取ったものではないので、実践では応用が利かないように思います。

レビューは最後に読もう

レビューは、商品を購入し利用し尽くしてから読みましょう。

これには次のメリットがあります。

  • 物を選ぶ目やセンスが養われる
  • 他者の評価外の有益なものに出会える
  • まっさらな気持ちで価値判断できる

自分なりの評価、物差しを持ったうえで、他者のレビューを読むのは有益です。

自分はこう感じたが、他者はどうか。
自分の主観と他人の主観を突き合わせることで、客観的な視点が持てます。

レビューの価値は、皆に支持されているものを選ぶ指標としてではなく、自己評価と他者評価との差分、つまり「捉え方のちがい」の発見にあるのです。