通知表に2がいくつか。
通知表の成績(内申点)は、高校受験の志望校選択にも大きく影響します。
苦手教科でも最低限3は取りたいというのが本音ではないでしょうか。この記事では、通知表の2を3に上げる方法をお教えします。
通知表の2を3に上げる方法
通知表の絶対評価の仕組みを知る
通知表の成績は「絶対評価」でつきます。
絶対評価とは対象の生徒の成績だけで評価する方法です。他の生徒の成績を評価に加味しません。この評価法の長所と短所は次のとおり。
- 長所は本人の頑張りが反映される
- 短所は評価者(先生)の主観が入る
この特徴から絶対評価は、定期テストで90点でも評定が4、70点でも評定が4ということもありえます。
絶対評価では、評価者の心象を良くすることが重要になります。
通知表の成績を決める評価基準
通知表の科目ごとの成績のすぐ横に観点という4・5個の項目があります。
例として中学1年の長女の通知表の理科の観点をあげます。
理科 | 自然事象への関心・態度・意欲 | |
科学的な思考・表現 | ||
観察・実験の技能 | ||
自然事象についての知識・理解 |
観点すべての項目は3段階評価されます。
学校によっては「◎」「○」「 」または「A」「B」「C」と記載されます。
この中の自然事象への関心・態度・意欲という項目が、テストの成績に関係がなく、授業態度や取り組み姿勢が評価される項目です。
理科だけでなく全教科で授業態度を評価する項目があります。まずは、この項目の攻略が、2を3に上げる近道になります。
通知表の成績を上げる授業態度
授業態度で成績を上げるには、次の点を意識しましょう。
- 発言・発表・質問を活発にする
- 提出物・宿題を期限内にすべて出す
- 苦手教科の係になる
授業では先生の話をよく聞き、積極的に質問すること。ノートもきちんと取りましょう。
2から3に通知表を上げるには、授業態度(関心・意欲)で「○」または「B」を必ずとるようにしてください。
通知表の成績を上げるテスト対策
授業態度が良くてもテストで最低限の点数を取らなければ2から3には上がりません。
下記に定期テストの基準点数を示します。学校やテストの難易度で異なりますが目安にしてください。
評定 | 定期テストの点数 |
---|---|
5 | 90~100点 |
4 | 80~89点 |
3 | 50~79点 |
2 | 20~49点 |
1 | 0~19点 |
授業態度を良くして定期テストで50点(満点の半分)を取れば通知表の3は固いです。
また定期テストに集中しがちですが、小テストも通知表の評価に入ります。小テストも手を抜かずに取り組みましょう。
定期テストで50点を超える方法
定期テスト対策でもっとも重要なのが、テストの出題範囲を正しく把握することです。
試験期間の約2週間前に出題範囲のプリントが配られるのが一般的。この出題範囲に沿ってテスト勉強を行います。
副教材や小テストを中心に復習
出題範囲のプリントには、具体的にどこが出題されるかが書いてあります。
たとえば期末試験で「中間試験の内容も復習」と書いてあったら、中間試験の問題を解き直して対策します。同じ問題か類題が必ず出題されます。
学校で配られる副教材の問題集や小テスト(プリント)の範囲が書いてある場合は「同じ問題が出たら解ける」ように対策します
教科別の攻略法
教科 | 対策 |
---|---|
国語 | 副教材で出題された漢字と読みをすべて覚えること |
数学 | 副教材の解き直し。解けない箇所を集中的に演習 |
英語 | 副教材の復習。基本英文と単語の暗記を中心に |
理科 | 用語の暗記すること。副教材で計算問題の演習もしておくこと |
社会 | 副教材の問題や用語・資料の暗記。 |
50点以上取るのに、別途問題集を購入する必要はありません。
これまで学校で配られたプリントや副教材の内容を完璧にしておけば十分です。
もう少し問題を解いて実力を確かなものにしたいという場合は、進研ゼミ中学講座をやっておきましょう。
問題数が少ないという声もありますが、定期テストや受験で問われる問題の要点がコンパクトにまとめられています。点数に直結する教材です。
まとめ
以上、通知表の成績を2から3に上げる方法をご紹介しました。
成績を上げるには、通知表の評定の仕組みを知り、授業態度とテスト対策の両面から対策するのが効果的です。
通知表に2があると進路の選択肢がかなり制限されます。中学3年になって対策しても遅いです。
2から3に上げるのは、難しくありません。早めに対策しておきましょう。