作文や読書感想文など、縦書きでの、かぎかっこの使い方を解説します。
縦書きのかぎかっこは、通常の「かぎかっこ」と「二重かぎかっこ」がよく使われます。
主な使い方は、かぎかっこは3通り、二重かぎかっこは2通りあり、使い分けることで作文や感想文の表現の幅がひろがります。
例文をあげていますので、かぎかっこの上手な使い方が、すぐに理解できますよ。
作文のかぎかっこ「」『』の2種類
作文や読書感想文では、2種類の「かぎかっこ」を使います。
読み方 | 記号 |
---|---|
かぎかっこ | 「 」 |
二重かぎかっこ | 『 』 |
それぞれ使い方に特徴があります。
縦書きの原稿用紙の例をあげます。いっしょに確認していきましょう。
かぎかっこはどんなときに使う
最初はふだんよく使う「」かぎかっこです。この使い方は、3種類あります。
- 会話文を表す
- 強調する
- 引用する
作文ではどのように、かぎかっこを使うのか。次項で見ていきましょう。
会話文を表すかぎかっこ
かぎかっこは、話し言葉、登場人物のせりふを書くときに使います。
会話文の書き出しは、1マスあけて、かぎかっこから書き出します。かぎかっこには、原稿用紙の1マス文をあてます。
会話文を閉じるときは、1マスに閉じかっこと句点を書いて閉じます。
2行以上続く会話文は、2行目以降は1マス目をあける必要はありません。続けて書いて問題ありません。ただし、話し手が変わるときは、一旦、会話を閉じかっこで閉じて、改行します。
このときは、あたらめて1マス目をあけて、かぎかっこで会話文を書き出します。
強調するかぎかっこ
文章の中で、強調したい言葉、ほかと見た目で区別したい言葉、重要な言葉をかぎかっこで目立たせることができます。
強調のかぎかっこは、名詞、とりわけ「固有名詞」に使われます。
ほかには、地の文章と区別する目的で「擬音語」「擬声語」にも、かぎかっこが用いられます。
引用するかぎかっこ
専門家や著名人、第三者の言葉を引用するとき、引用部分をかぎかっこで示します。
あまり長い言葉を引用しないようにしましょう。引用は、もとの言葉に忠実に、勝手に書き換えないようにしてください。
二重かぎかっこの使い方
二重かぎかっこは次の2通りで使います。
- 会話のなかの会話文
- 書籍、新聞、映画、芸術作品のタイトル
会話のなかの会話文を示す
このように会話の中に、別の人の言葉が含まれるときは、二重かぎかっこを使い、話し手が変わったことを明らかにします。
例文では、おかあさんの言葉の中に、おばあちゃんの言葉が挿入されています。
書籍・映画・芸術作品のタイトルを示す
著作物や芸術作品は、二重かぎかっこで囲むのが一般的ですが、通常のかぎかっこで囲んでも誤りではありません。
かぎかっこの使い方まとめ
作文や読書感想文で使われる「かぎかっこ」は、通常の「かぎかっこ」と「二重かぎかっこ」があります。
かぎかっこの用法は3通りあります。
- 会話文を表す
- 語句を強調する
- 引用する
二重かぎかっこの用法は2通り。
- 会話の中の会話文を表す
- 著作物、芸術作品等のタイトルの明示
特に、会話の中の会話文が上手く書けると文章が立体的になります。例文を参考にして表現力の幅をひろげましょう。
なお、原稿用紙の書き方のポイントは下の記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
以上、かぎかっこ・二重かぎかっこの縦書きでの使い方【例文つき】 でした。