漢字を正確に覚えられない子がいます。覚えてもすぐに忘れて漢字テストで点数が取れず、作文などでも習った漢字を使わない。
子供に漢字を覚えさせる良い方法はないでのでしょうか。
ちょっとした工夫で漢字の習得はすすみます。この記事では、漢字の効率的な勉強方法を紹介します。
漢字の覚え方のコツ
漢字もあらゆる記憶と同様にインプット(覚える)とアウトプット(使いこなす)を意識的に行うことが大切です。具体的には次のとおり。
覚える作業、使いこなす作業のいずれにおいてもコツがありますので紹介します。
効率的な漢字の勉強方法
漢字は一字単位で練習しない
漢字練習といえば、ドリルであれノートであれ新出文字を一字単位で書き連ねる形式をイメージするでしょう。
上のように同じ字を何度も書く方法です。しかしこの方法は問題が2つあります。
1.途中から字を間違える可能性がある
同じことを繰り返していると集中力が切れ、勉強が粗雑になりがちです。
上のように途中で字が変わってしまう可能性があり、結果的に間違った字をインプットすることになります。
これを修正するには、さらなる練習が必要です。
2.読み方を覚えにくい
字形を正しく覚えることができたとしても、読み方も覚えられるかというと話は別です。
たとえば「親」という字を繰り返し書くとき「おや」「おや」と黙読しているはずです。音読みで「シン」「シン」と読む子は、少ないでしょう。
しかしこの字は「親切」などと音読みでも使います。また、「親しい」などと訓読みでも使います。
したがって、漢字の練習は熟語単位、または訓読みの送りがなまで含めた形で学習するのがポイントです。
同じ言葉を連続して書かない
同じ漢字を連続で書く覚え方には、さらに欠点があります。それは「思い出す」プロセスが少なくなることです。
連続で書くのは、漢字を覚えているのではなく、反射です。
記憶には、思い出すプロセスを意図的に挟む必要があります。それには、一度忘れるプロセスを意図的に挟む必要があります。
上のように「親切」を一度書いた後で、別の言葉を4つ書く。すると、最初の「親切」の書き方を忘れるので、再度「親友」を書くときに「思い出す」ことになります。
このように思い出すプロセスが記憶の定着を促すのです。
漢字の練習のコツ
日常的に「指書き」をさせる
漢字を覚えているか確認するのに紙や筆記用具は必要ありません。
漢字は、机上や空中に指で書かせてみるだけで、書けるかどうかを判定できます。覚えていれば、指はすらすら動きますが、覚えていなければ指は止まります。
このとき初めて、ノートに書いてみようと行動すればいいのです。
ちなみに、わが家では、マグネット式の筆記ボードを漢字の記憶と確認に使っています。
筆順や文字の誤りも一目瞭然。また、覚えにくい漢字もボードに大きく書くことで印象に残ります。幼児玩具の小学生版です。
文字を一瞬で消せる「電子メモ帳」も便利です。小学校の高学年は、こちらの方が使い勝手が良いです。
【レビュー】HOMESTEC電子メモ帳8.5in│勉強・ToDoリストに最適
習った漢字は使わせる
せっかく漢字を覚えてもノートや作文で積極的に使わなければ、記憶が定着しません。
書こうとした漢字が思い出せないとき、子どもは、ついサボってひらがなで書いてしまいますが、これをなるべく許さないようにしましょう。
習った字は漢字で書く、と言い続けることが大切です。
漢字の勉強におすすめの本
忘れた漢字、あやふやな漢字は、正しい字形と筆順を確認させましょう。上の本を1冊手元に置くと、子どもが自主的に調べるようになります。
初心の「初」は示すへんか、衣へんか。
部首を正しく覚えるには、漢字の意味、成り立ちを覚えると早いです。
大人でもまちがえやすい部首を整理して覚えられる辞典です。
部首 | 意味 | 例 |
しめすへん | 神様に関わる言葉 | 神、社、福、祈、祉、祝、祥、禍、禅 |
---|---|---|
ころもへん | 衣服に関わる言葉 | 襟、袖、裾、裸、褌、補、被、初 |
結構、受験でも問われるので、自信を持って答えられるように備えておきたいですよね。
漢字が勉強できる無料スマホアプリ
スマホのアプリで漢字を学ぶことも。上は、教育専門誌でも取り上げられいる人気の漢字学習アプリです。
盤面のマス目を漢字で埋めていく、人気の定番文字パズルゲーム。問題数は70問
まとめ
効率的に漢字を覚えるコツ
- 漢字は5つくらいの言葉をかわるがわる書いた方が早く覚えられる
- 音読み、訓読み、送り仮名も意識する
- 覚えているかどうか指書きで確認する
- 習った字は使うことをルールにする
- 漢字アプリで楽しみながら習得度をチェックする
以上、5つを心がけて漢字テストで満点を狙ってくださいね。