ふだん私たちが目にする新聞。その中には、たくさんの種類の広告が掲載されています。新聞広告にはどのような役割や意味があるのでしょうか。
新聞広告の役割
日本の新聞広告の歴史は古く、明治時代のはじめにさかのぼります。当時は主に本の広告が掲載されていました。新聞広告は新しい商品・サービスについての情報を読者に伝えます。読者はそこから社会の動きを知ることができます。
すでに知っている商品の安全性や品質について再確認する手段としても役立ちます。
新聞社の収入としての広告
新聞は、読者から支払われる月々3000~4000円の購読料に支えられています。しかし購読料だけでは新聞を維持していくことはできません。
そこで新聞のもう一つの収益源となっているのが、広告を掲載した企業などから支払われる広告料です。広告料は新聞の総収入の約30%を占めるといわれます。
新聞広告の種類
新聞広告は、内容で分けると、つぎの4つに分類できます。
案内広告
案内広告は、写真を使わずに文字だけで作られた広告です。「三行広告」とも呼ばれます。求人やたずね人、映画案内などがこれにあたります。また、臨時ものとして「おわび広告」や「死亡広告」も案内広告に含まれます。
営業広告
商品の紹介や説明、企業のイメージアップを目的とした広告です。私たちがふだん目にする広告の大半がこの営業広告です。
記事広告
新聞記事を模した形式で書かれる広告です。記事とまちがえて読まれることがないように「PR」「広告」と表示しています。商品の内容を詳しく説明するもの、通販広告などで記事広告が使われます。
意見広告
政党や個人、団体が自分の意見を主張や意見などを広く世間にアピールしたり問題提起をしたりする広告です。
まとめ
以上、新聞広告の役割と種類について説明しました。新聞にはこの4種類の広告のほかにも「折込チラシ」が入ります。
新聞折込チラシは、新聞を発行する新聞社ではなく、チラシを刷る印刷会社、折込会社、新聞販売店の収益になります。そのため、新聞広告の種類からは外しています。
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