お正月に爪を切ってはいけない
元日から5日までは、爪を切ってはいけないとされていました。理由は、昔は今のような爪切りではなく、小刀で爪を切ったからで、ケガをしやすかったからです。
ケガをすると血が出ることがあります。正月を血で穢すのを昔の人は忌み嫌ったのです。
新年の初めて爪を切る七草爪
1月7日といえば、七草がゆを食べて1年の無病息災を願う日。この日は、同時に「七草爪」といい、新年ではじめて爪を切る日とされています。
七草がゆを作るときに刻んで残った七草を茶碗などにいれて、水に浸し、その水に指を入れて、爪をやわらかくしてから新年初の爪切りをするのです。こうすることで、邪気をはらい、その年は風邪をひいたり、病気にかかったりしないと考えられていました。
この風習は、俗に「七草爪」「七種爪」「菜爪(なつめ)」「七日爪(なのかつめ)」などと呼ばれ現在に伝わっています。