新聞は取材した情報のすべてを限られた紙面にのせることはできません。 どの記事をのせるか、どのくらいのスペースをさくか、を毎日決めていきます。
記事をのせるかどうかの判断の基準になるのは、ニュースの価値(重要度)です。
ニュースの価値を判断する8つの要素
新聞のニュースは、どのような基準で取り上げられるのでしょうか。 ここでは基本的な8つの要素を紹介します。
社会に与える影響の大きさ
社会にとって意味があることかどうか
読者の関心の高さ
読者の共感を呼ぶか
命にかかわることか
世界とのつながり
歴史の記録として意味があるか
新しさ
原則は、価値が高いと判断されたニュースを紙面の目立つところに大きく掲載します。 重大ニュースが多いと、いつもは記事になる出来事でも、新聞にのらないことがあります。
たとえば、衆議院選挙の投票日やその翌日の新聞は、特集が組まれますから、 いつもなら掲載される記事ものらないということがあります。
人が判断するニュースの価値
ニュースの価値は立場や考え方でちがってきます。たとえば、近所で起こった火事は、 地元の人にとっては重要なニュースかもしれませんが、遠方の人には関心がないでしょう。 こうした記事は、地方版の紙面に掲載します。
ブロック紙や地方紙は、地元の出来事を優先して取り上げる傾向があります。
新聞社は、どんな読者に読んでもらうかということや社会に与える影響、新聞社の方針など、 さまざまな要素を検討してニュースの価値を判断します。
まとめ
新聞社の作る新聞にならって、わたしたちが作る新聞も、どのような出来事をどの大きさで掲載するか、 基準をもうけて判断することが大切です。
新聞は客観的なものですが、記事の取り扱いの判断で、発行者の方針を読者に伝えることができます。 編集会議でニュースの価値を判断する基準を決めておくとよいでしょう。