作文を書くとき、とりあえず「僕は」と書いてから内容を考える。そういう子どもが少なくありません。
だいたいの子どもが「僕は」「私は」と自分を主語にして書き出すので、受験でまわりに差をつけるには、この「僕は」「私は」病を克服しないといけません。
わが家の小三の長男もまさに「僕は」病。毎週末、学校から日記の宿題が出るのですが、ほぼ100%「きょう僕は~」で書き始めていました。
でも、ちょっとアドバイスをしたら、この頃は「僕は」で書き出すのが減って、表現力豊かな文章になりました。
この記事では、いつも「ぼくは」「私は」で作文を書きはじめる癖を直して、子どもの文章力をグッとアップするコツを3つお教えします。
「僕は」を止めて作文がうまくなる方法
最初にポイントを3つ紹介します
- 「僕は」「私は」で書いてしまう
- 人以外の主語に書き直す
- 省略できる「僕は」「私は」を消す
「僕は」でいつも通り書く
いきなり「僕は」を止める、といっても難しいですよね。
そこで最初は「僕は~」「私は~」で、いつも通り書きはじめてしまいましょう。最初から「僕は~」を禁止すると、手が止まってしまいますからね。
たとえば、「きょう僕は、家族と電車で名古屋へ行きました。」と書き始めたら、それはそれでOK。
僕は、と書いた文章を次のステップで直していけるので大丈夫です!
主語を人以外の言葉に直す
きょう僕は、家族と電車で名古屋に行きました。
このように書き出したとします。
これをうまく書き直して、うまいと言われる作文にする必殺技を教えますね。
それは
- 主語の「僕は」を止めて人以外の主語で書き直すこと。
難しい言葉では「無生物主語」というのですが、それは覚えなくてOK
たとえば、上の文章の人以外の名詞は
電車と名古屋
これらを主語にして文章を書き直してみましょう。
電車を主語にすると
- 電車は、僕たち家族を乗せて名古屋に向かいました
- 僕たちを乗せた電車は、名古屋に向かって走り出しました
名古屋を主語にすると
- 名古屋は、近鉄電車に乗った僕たちをいつも暗闇で迎えます
こんなふうに書き直せます。
人以外の言葉を主語にして書き直すと、芸術的な感じがしませんか。
省略できる「ぼくは」を消す
最後に作文全体を見直して、「僕は」「私は」ではじめていて、省略しても意味が通じるものを削除します。
作文の書き手は、基本的に主人公の「僕」「私」なので、ほとんどの一人称を消してしまっても意味は変わりません。
むしろ不要な「僕は」「私は」を消すと、内容の濃い文章になります。
まとめ
作文を「僕は」「私は」で書き出す癖の克服法を3ステップでご説明しました。
まとめると
- いつも通り「ぼくは」で書き出す
- 主語を人以外に変えて文章を書き直す
- 省略できる「ぼくは」をすべて消す
かんたんですので、ぜひやってみてくださいね。