折込チラシを見ると、用紙の大きさ、厚さ、サイズなどさまざまですね。用紙によってお客様に与える印象は変わります。
この記事では、種類、サイズ、色の3つの観点から最適なチラシ用紙を選ぶ方法を解説します。
チラシ用紙の種類
まず手触りや光沢で用紙の種類が変わります。自動車販売、不動産販売、パチンコ店のチラシに多く使われている、表面がツルツルした用紙を「コート紙」といいます。
手触りはツルツルしていても光沢を押さえたもの、これは「マットコート紙」です。
その他、厚みのあるザラザラの用紙は「上質紙」、厚みがなく色味がくすんでいるザラザラした用紙を「更紙」といいます。
紙の値段は、一般に厚さ・重さが増すほど高くなります。
紙の種類 | 特徴 |
---|---|
コート紙 | 表面がツルルツで光沢のある紙 |
マットコート紙 | 表面がツルルツで光沢のない紙 |
上質紙 | 表面がザラザラで厚みのある紙 |
更紙 | 表面がザラザラで薄く色味がくすんでいる紙 |
チラシの大きさ
折り込まれるときに折り目のついていないもっとも大きな紙がB4サイズです。
これはチラシの中でもいちばん普及しているサイズです。
B4よりも大きいチラシは、折り目がつきます。B3サイズは、家電量販店、B2サイズは、家電量販店、大型スーパー、不動産業者などが主に使うサイズです。
B4サイズよりも小さいA4サイズやB5サイズのチラシも見かけますが、小さくなるほど目立ちません。
A4サイズやB5サイズは、個人店のシンプルな広告や求人募集に用いられます。
チラシは基本的に「B判」ですが、特殊サイズで制作し目立たせることもできます。特にB4サイズより数センチだけ大きいD4は、折込料金もB4と同じですので、利用を検討してもよいでしょう。
紙のサイズと寸法・用途
紙のサイズ | 実寸 | 主な用途 |
---|---|---|
B2 | 515×728 | 家電量販店、不動産、大型スーパー |
B3 | 364×515 | 家電量販店 |
D4 | 268×406 | 専門小売店 |
B4 | 257×364 | もっとも標準的なサイズ |
B5 | 210×297 | 個人店のチラシ、求人広告 |
チラシ用紙の色
カラー印刷の場合、チラシの用紙の色は、白が一般的。
しかし刷り色が1色または2色の場合は、用紙自体の色を選ぶこともできます。
黒1色で印刷する場合は、紙の色を黄色やピンクにすることで、お客様の目を引くことができます。
色紙はさまざまな色がありますが、チラシの場合は、お客様の購買意欲を盛り上げる「暖色系」が好ましいとされています。
紙のサイズで折込料金が変わる
チラシ用紙選びで、検討すべき点に、地区やサイズごとに異なる折込料金があります。一般に用紙サイズが大きくなると、折込料金がかさみます。
ここでは、中部地方のブロック紙「中日新聞」の折込料金(名古屋市内)を参考までに紹介しておきます。
用紙サイズ | 1枚あたりの折込料金 |
---|---|
B5 | 2.80 |
A4/B4/D4 | 2.80 |
A4/B4厚紙 | 3.80 |
A3/B3 | 4.50 |
A2/B2 | 8.00 |
A1/B1 | 14.00 |
これは、新聞販売店に持参した場合の料金です。地域の折込センターを経由した場合は、さらに手数料がかかります。チラシ用紙を選ぶときは、折込料まで考慮して用紙を選ぶことが大切です。
まとめ
チラシ用紙は、種類、サイズ、色で決めましょう。用紙の種類は、発色の良い「コート紙」か上品な「上質紙」がおすすめ。
サイズは「B4サイズ」が一般的です。情報量が少ない場合は、A4サイズでも良いでしょう。折込料は変わりません。
手書きチラシなど単色で印刷する場合は、紙を色紙に変えると読み手の目を引きます。この場合は、淡い黄色やピンクなどの暖色系を選びましょう。