新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

新聞の要約のコツ - 要点の選び方と文字の削り方とまとめ方

新聞要約の宿題をする小学生

新聞の要約ってどうやるの?
宿題で出される新聞の要約に悩む子は多いと思います。この記事では、新聞の要約(決められた字数でうまくまとめる)のコツを3つ紹介します。

はじめに「要約」とは、どういう作業を言うのでしょうか。まずは、ここから確認していきましょう。この記事を読めば、記事を短くする方法や、要点をうまくまとめる方法がわかるようになりますよ。

 

記事を要約するとは?

論旨ろんし・要点を短くまとめて、言い表すことを要約といいます。

新聞記事の場合は、書いた人の主旨しゅし、すなわち「もっとも伝えたいこと」を読みとって短く書き表すことが大切です。新聞記事には、事実関係だけを伝える報道記事と書き手や発行元の意見を伝えるコラムや社説があります。

 

要約の手順

ここからは新聞記事の要約の手順を説明します。まず最初に行うことは、要約する記事が、事実を伝える報道なのか、書き手や新聞社の意見を伝えるコラムや社説なのか、を確認します。

  • 報道記事は事実関係を要約する
  • コラム・社説は意見を要約する

意見を要約すると言っても、あなたの意見を書くわけではありません。記者、新聞社の意見を短くわかりやすくまとめます。

 

記事をひととおり読む

まずは、これから要約する新聞記事の全文を読みましょう。記事の内容は理解できましたか。このとき、わからない言葉は、辞書やネットで調べておきましょう。

記事に書かれている出来事、意見が、大まかにわかれば大丈夫。

 

 

内容の理解度は、友達や兄弟に記事の出来事を話してみると確認できます。ちゃんと伝えられたら、記事の内容をしっかり理解できている、といえます。

 

 

 

元記事の文字数を数えよう

要約は、意味を変えないで文章全体の文字数を減らすこと。

したがって、もとの記事の文字数を把握はあくしておくことが大切。もとの記事は、何行書かれていますか。1行の文字数は何文字ですか。たとえば、1行12字で30行の記事は、360字(12字×30行)です。

360字の記事を200字以内で要約する場合、160字以上を削る必要があります。これは、もとの記事を約半分にして伝えるということ。このように文字を減らす量をあらかじめつかんでおくと要約がはかどります。

 

新聞要約の3つの方法

記事の重要部分にしるしをつけます。この印の部分は、要約文に採用することになります。それぞれ見ていきましょう。

 

5W1Hで事実関係を要約する

事実を伝える5W1Hの部分は要約で残す必要があります。報道記事は、5W1H以外の部分は削っても良い、といえます。

 

5W1Hは要約に残す
When いつ
Where どこで
Who 誰が
What 何を
Why どういう目的で
How どうした

 

記事を読みながら、5W1Hにあたる部分に線を引きます。5W1Hについては下の記事も参考にしてください。

新聞記事の書き方のポイントと注意点-宿題対策

 

キーワードと見出しで要約する

キーワードとは、記事の中に繰り返し出てくる言葉で内容の中心となる言葉をいいます。その言葉を取り除くと、記事の内容がわからなくなる場合、キーワードと考えて差し支えありません。

キーワードは、記事内容を解き明かすカギとなる言葉なのです。

要約は、キーワードと関連する言葉を抜き出します。それらを記事に書かれている順に並び替え、適切な接続詞を使ってつなげます。

記事に見出しがある場合は、見出しに重要なキーワードが取り上げられていることも少なくありません。したがって、見出しを中心に要約する方法も有効です。

 

社説は新聞社の意見を要約

事実を伝える報道記事では、記者や新聞社の意見は、書かれていません。しかし、コラムや社説では、書き手の意見が明記されています。

コラムや社説の要約は、記者や新聞社が考えた意見を短くまとめます。

そのためコラムや社説の要約は、意見の元になった出来事の引用は、最小限にして、記者や新聞社の意見、意見のもとになる理由を中心に書きます。

社説の説明は「社説の書き方」も合わせてご覧ください。

記事を削るときのコツ

要約の原則は、指定の文字数を超えないこと。たとえば、200字で要約する場合は、180~200字で記事をまとめます。

不要な部分を削るときのコツをいくつかご紹介しましょう。

  • 文末を断定口調にする
  • 重複する言葉を減らす
  • 具体例はできるだけ削る

 

文末を断定口調にする

要約する場合は、文末を断定口調にします。「~だ」「~なった」と簡潔に表現すると文字数が減り、内容がはっきりします。

また、文末を「名詞」で終える体言止めは、新聞で多用される表現方法。断定口調や体言止めは、意味を損なわず文字数を減らすもっとも簡単な方法です。

 

重複する言葉を減らす

繰り返し記事に出てくるキーワードは、記事のスジ道(論の展開)を見直して、並び替えることで、繰り返しを避けられます。

要約では「繰り返し出てくる言葉を減らす」ことを意識しましょう。

 

具体例やたとえを削る

具体例や比喩は、コラムや社説でよく登場します。例やたとえで、記者や新聞社の意見を身近に実感してもらうためです。

しかし要約では、文字数に余裕があるとき以外は、大胆に例やたとえを削ります。これらは、理解を助ける補助的なもので、本筋の飾りに過ぎないからです。

 

 

コラムでは、書き手の意見(主張)を、例やたとえ話に交えて展開するものがあります。この場合は、例やたとえから書き手の主張を読み取って要約します。編集手帳や天声人語、余録の要約が難しい理由は、この点にあります。

 

 

 

まとめ

以上、新聞記事の要約のコツを説明しました。
要約は、記事の編集作業です。短い文章で主題を押さえ、主内容がすべて含まれている必要があります。

要約では、(あなたの)個人的な意見や考えは、書きません。出来事の事実関係あるいは、記者や新聞社の意見(主張)を指定の文字数で、簡潔にまとめましょう。

要約の問題集で実力チェック

認知工学(M.acsess)の特訓シリーズは上・中・下と段階的に要約力を養成。厳選された問題を解くうちに要約の感覚が自然に身につきます。

小学校4年生以上で中高一貫校を受検を目指すレベル。

学校の先生・塾講師など教育関係者に評価の高いものを厳選しています。