プロフィールは物語で伝えましょう。
物語にすると、読み手が自分のことのように感情移入し、共感を得やすいからです。
具体的には自分の生い立ちや経歴をありのままに書く自叙伝の形式で、あなたのプロフィールを書きます。
この記事では、共感を得やすい物語の型を使ったプロフィールの書き方を解説します。
物語でプロフィールを書くメリット
物語でプロフィールを書くメリットは3つあります。
- 興味や関心を引きやすい
- 共感されやすい
- 記憶に残りシェアされやすい
共感され、シェアされやすい物語形式のプロフィールは、SNSとの相性が抜群。短期間でたくさんのひとにあなたの人物像を知ってもらえます。
共感されやすい物語のパターン
あらゆる芸能には型があります。その中でも感動・共感を呼びやすい型は、主人公が挫折を経て、成長、飛躍していく物語です。これは、映画、小説、ドラマ、RPG等々、幅広く使われる鉄板の型。
全体の構成を図で示します。
人は「成長」物語が好き
人間は、生涯をかけて自己実現をしたい生き物です。挫折を乗り越え、目標を実現する過程に自分を投影し、共感するのです。そのため物語の流れは、初期に挫折をするのが決まりになっています。
先生、どうして最初に「挫折」しないといけないんですか? ずっと順調だと問題がありますか。
それはね、はじめから順調で成功続きだと読み手の「共感」を引き出せないから。自分に関係のない「特別な人の話だ」と思われると効果がないの。それに成功続きだと「反感」を抱く読み手もいるんだよ。
各段階の書き方と実例
物語形式は、先に示した図のように5つの段階にわけられます。各段階で何を書くか、ダイエット講師のプロフィール(水色の囲み枠)を例にあげて説明します。
発端(ことのはじまり)
ここは「そもそも、なぜそうした活動をはじめたか」という動機を示す部分。過去の状況を振り返り書きましょう。この部分の状況や動機が、読み手の現在おかれている状況に近いと、その後の文章が非常に共感されやすくなります。
挫折(失敗・悲運)
はじめたものが、うまくいかない。あるいは一見順調に見えても、思わぬ障害に阻まれる。こうした完璧ではない姿に、自分を重ね合わせ読み手は共感します。読み手が、現在おかれている状況よりも「最悪」の状況を見せることで、自分にも「できる」と思わせることが肝心です。
転機(逆転のきっかけ)
転機は、状況が好転するポイントです。「いよいよダメだ」と思ったときに起こる「ひらめき」「出会い」「意識の変化」などが逆転のきっかけになります。物語は、この段階を経て成功の階段を駆け上がります。
成長(転機から現在まで)
転機から現在までの飛躍の足跡、実績を書きます。攻勢に転じてから、具体的にどのような知識・技術を身につけ、活動をしたのか。成功を数字で示す――売上や店舗数を数で伝えることで説得力が増します。
未来(展望・ミッション)
ここでは、未来に向かっての展望とミッションを書きます。ミッションとは「(仕事を通じた)自分の生きる目的」です。物語形式のプロフィールでは、人間の欲求の最高段階である「自己実現」を目指すところまで書きます。
まとめ
物語形式でプロフィールを書く基本フォーマットを紹介しました。物語は、構成(書く順番)とギャップの見せ方で面白さが決まります。あなたの素晴らしい成長物語を伝えて、読み手の心をがっちり掴みましょう。
一般的なプロフィールの書き方は、下記をご参照ください。