こんにちは cmyk(@cmykplus)です。
今回の記事では、子どもの教育にかかる学習費について解説します。まずは学習費について確認しておきましょう。
学習費とは?
学習費の総額は、次の3項目を足し合わせたものです。
- 学校教育費
- 学校給食費
- 学校外活動費
学校教育費とは、学校教育のために家庭が支払う経費のこと。
具体的には、授業料、修学旅行費、児童会・生徒会費、PTA会費、入学金、寄付金、図書費、実験実習材料費、教科外活動費(部活)、通学費、制服、通学用品費などです。
学校給食費は、文字通り給食代。
学校外活動費は、補助学習費やその他の学校外活動費を指します。
家庭学習で自主的に使うドリルや参考書代、家庭教師、学習塾や子供のための習い事がこれらに含まれます。
これらの項目の詳細は、子どもの学習費調査の用語解説で確認できます。
学習塾の負担を減らし成績を上げる未来型学習
補助学習費の中心となる学習塾の負担を減らす手段に家庭での動画学習があります。
勉強が難しくなる小学校4年生から、中学生の定期テスト・高校受験対策まで。月額1980円で5教科18科目1万本を超える講義動画がPC、スマホで見放題です。
平均的な学習費はいくらか
文部科学省は、子どもを公立または私立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校(全日制)に通学させる保護者が使う1年間の学習費を「子供の学習費調査」として隔年で発表しています。
最新の平成28年度の子供の学習費調査の平均は以下のとおり。
1年分の学習費平均
- | 公立 | 私立 |
---|---|---|
幼稚園 | 234,000円 | 482,000円 |
小学校 | 322,000円 | 1,528,000円 |
中学校 | 479,000円 | 1,327,000円 |
高校 | 451,000円 | 1,040,000円 |
これらは1年分の学習費ですから、幼稚園3年、小学校6年、中学校3年、高校3年分を足し合わせたものが、 幼稚園から高校まで通わせた場合の総学習費の平均になります。
すべて公立で通う場合と私立で通う場合の学習費を計算すると次のとおりです。
すべて公立 540万円
すべて私立 1770万円
※平成28年度子供の学習費調査
この結果から、幼稚園から高校3年生まで、すべて私立を選択した場合は、公立の約3.8倍の学習費がかかることがわかります。
小学生が国立・私立校に通う割合
では、小・中学生が国立・私立のお受験校に通う割合はどの程度なのでしょうか。
文部科学省が実施した「平成28年度学校基本調査」では、小学校のうち国立・私立校に通う割合は1.8%となっています。98.2%は、公立の小学校に通っているのです。
中学でも国立・私立校に通う割合は8.0%に留まります。9割以上の子どもが公立中学に通っているのが現実です。
大学までの学習費総額は?
日本政策金融公庫のデータ「教育費負担の実態調査結果」平成30年2月公表によると大学4年間の費用の平均は次のとおり。
- | 入学金 | 在学費用(4年) | 計 |
---|---|---|---|
国公立大学 | 79.7万 | 405.2万 | 484.9万 |
私立大学文系 | 96.9万 | 599.2万 | 696.1万 |
私立大学理系 | 120.1万 | 759.6万 | 879.7万 |
この結果から、幼稚園から国立大学まですべて公立で進んだ場合でも、学習費は総額で高校までの540万に国立大学4年分の484万円を足して約1000万円かかるといえます。
また、自宅外から通学する場合、大学在学時の仕送りも年間平均145万円かかります。
これも同じく日本政策金融公庫の平成30年のデータで公表されています。
4年間で仕送りに平均580万円かかるとすれば、子ども1人を公立で育て上げる学習費の総額は1580万円にも上るのです。