新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

キャプションの書き方│効果的な広告の写真説明

f:id:promotion173:20160809235733p:plain

キャプションとは、写真や図表などの視覚的な情報に対して、簡潔にその内容を説明する文章のことです。

新聞や雑誌、ウェブサイトなどで、画像とともに使われることが多く、視覚的情報だけでは伝えきれない内容を補完する重要な役割を担っています。

また、キャプションによって、読者の目を引きつけ、記事全体を読んでもらうきっかけとなることもあります。

 

キャプションは読まれる

キャプションが読まれやすい理由は、その短い文章が画像や写真に対する情報提供という役割を果たすためです。画像は一瞬で視覚的な情報を伝えますが、キャプションが加わることで、その画像に関する補足的な情報や詳細が示され、読者はより深く理解することができます。

また、キャプションは見出しや本文と同様に、ページ全体の構成を整え、視覚的にも情報を整理する役割を果たします。短い文章で的確に伝えることが求められるため、キャプションは誰でも簡単に読みやすくなっています。

よって、キャプションは新聞や雑誌などのメディアにおいて重要な役割を担い、読者にとっては欠かせない情報源となっています。

キャプションの効果的な書き方

キャプションを効果的に書くためには、以下のポイントに気を配ることが重要です。

  1. 短くシンプルに書く:読み手の目を引くために、短くシンプルな文章を心がけましょう。長文になると読み手が飽きてしまう可能性があります。
  2. 画像とキャプションを一体とする:キャプションは画像と一体となるように書くことが大切です。画像に関する情報を補足するような内容や、画像を説明するような文章を書くことが望ましいです。
  3. ターゲット層を意識する:キャプションを書く際には、ターゲット層に合わせた言葉遣いや表現を使うことが重要です。ターゲット層がどのような興味関心を持ち、どのような情報を求めるかを把握し、それに合わせた内容を書くようにしましょう。

以上のポイントに気を配り、魅力的で分かりやすいキャプションを書くことができれば、読者の興味を引きつけることができます。

写真に関する情報を補足するキャプション例

f:id:promotion173:20160809230028p:plain

同じ写真ですが、左右でキャプションが異なります。左は写真を見たままのこと、右は写真を見ただけではわからない、ブランド牛を使っているという「補足説明」になっています。目を引く場所ですから、読み手が「欲しくなる」情報を載せましょう。

写真左は、単に肉厚と表現していますが、「なんと350gのボリューム!」と具体的な数字で伝えれば、説得力が増します。写真+αの情報を伝えているか、を意識してください。

ダメなキャプションの例

キャプションのダメな例をいくつか挙げます。

  1. 内容が不明瞭なもの
    「今日のお天気!」や「こんな写真も撮れました」といった、写真の内容を具体的に表現していないキャプションはダメな例です。読者にとっては、何が写っているのかがわからず、興味を持ってもらえません。
  2. 冗長なもの
    写真とキャプションがほぼ同じ内容の場合、キャプションが冗長になってしまい、読者にとっては不快なものとなります。
  3. エゴイスティックなもの
    「私が撮った写真です」といった、撮影者自身の自己紹介に重点を置いたキャプションは、読者にとってはあまり興味深くありません。
  4. 言葉使いが不適切なもの
    誤字脱字や、不適切な敬語の使い方、またはジャンルにそぐわない言葉使いなど、読者に不快感を与えるようなキャプションはダメな例です。

以上のように、キャプションは写真を引き立たせる重要な要素ですが、適切に書かなければ、読者の関心を引きつけることができず、印象に残らないものになってしまいます。

キャプションの種類と使い分け

キャプションには様々な種類があります。写真の内容を説明するだけでなく、読者に興味を引き、記事を読ませる役割も持っています。以下は、キャプションの主な種類とその使い方の例です。

説明型:写真の内容を簡潔に説明する。
例:「○○市で開催された花火大会の模様」
引用型:記事中で言及した人物の発言や引用をキャプションに載せる。
例:「「花火は日本の夏の風物詩」と○○さんが話している。」
質問型:読者に向けて問いかけるようなキャプション。
例:「あなたはこんな夏を過ごしていますか?」
感情型:写真の雰囲気や感情を表現するキャプション。
例:「夏の夜、煌めく光の中で幸せなひと時を過ごしました。」
誘導型:記事の内容と関連する別の記事や情報へ誘導するキャプション。
例:「続きは○○面で」
ハッシュタグ型:記事で使われたハッシュタグをキャプションに追加する。
例:「#花火 #夏の風物詩」

キャプションは記事に欠かせない重要な要素の1つです。適切なキャプションを選ぶことで、写真がより生き生きと輝き、読者の興味を引くことができます。

キャプション作りに役立つQ&A

Q: この写真に何が写っているのか?
A: 写真の被写体や状況を端的に説明します。

Q: この写真はどこで撮影されたのか?
A: 撮影場所を明確にします。

Q: この写真はいつ撮影されたのか?
A: 撮影時期を明確にします。

Q: この写真はどのような意図で使われているのか?
A: 写真が何を表現しているのか、記事の主題との関係性を説明します。

Q: この写真について追加情報がある場合、どのように書き加えるべきか?
A: 写真に関する背景情報やその写真がどのような状況で撮影されたのかを補足することができます。

Q: この写真にはどのような感情や雰囲気が表現されているのか?
A: 写真から伝わる感情や雰囲気を説明し、読者に写真の魅力や重要性を伝えます。

まとめ

キャプションの書き方のポイントは、画像や写真を紹介する際に、その内容を的確に伝えることです。そのためには、以下のポイントに注意する必要があります。

まず、キャプションは簡潔にまとめることが重要です。

さらに、キャプションは、適切な文体で書くことが必要です。特に、表現や文法に注意し、正確で分かりやすい文章を心がけましょう。

最後に、キャプションには必ず写真や画像に関連する情報を記載し、読者に役立つ情報を提供することが重要です。

 

関連記事