新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

クーポンの種類と作り方のルール

クーポン付き広告の作り方

クーポンとは?

クーポンとは、特定の商品においてターゲットに発行する割引券や優待券をいいます。ターゲットは、その商品の購入時にクーポンを持参すれば、クーポンに記載されている額面金額分の値引きや優待を受けることができます。

すべての消費者に対する値引きではなく、クーポンを切り取って持参しなければ同じ商品を購入しても値引きや優待を受けることができません。


作り方のルール│新聞広告

  • 「独占禁止法」「景品表示法」を順守する。業界ごとに「公正競争規約*1」がある場合は同時にその要件を満たすこと。
  • クーポンの内容は、割引券、資料請求券、見本等請求券(サンプル引換券)に限る。
  • 商品引換え券、無料サービス券、プレゼント券、招待券、抽選券のクーポンは掲載できない。
  • 切り取って使用できることがわかるようにする。


注意しよう

フリーペーパー等の飲食店のクーポンで「本券持参でドリンク1杯無料」などが掲載されています。これは、ドリンクの価格次第で掲載できません。

新聞等では、事前審査で修正を求められます。下記のサイトでは、「雑誌に掲載されたクーポン券持参者に対する景品提供について」サントリー株式会社からの相談に対する公正取引委員会の回答がまとめられています。

雑誌に掲載されたクーポン券持参者に対する景品提供について:公正取引委員会


クーポンに記載する項目

広告にクーポンを掲載する場合は、次の項目を入れなければなりません。

  1. 広告主名、または実施店舗および住所
  2. 対象商品またはサービスの内容
  3. もととなる金額と割引の額または割引の率
  4. 対象商品・サービスの制限などの重要事項
  5. 広告有効期限


利用制限などの重要事項とは?

一般にクーポンの使用条件を指します。たとえば「本券1枚で●名有効」「他券併用不可」「コピー可/不可」等です。販促のためのクーポンです。使用条件を明記して、消費者とのトラブルを避けましょう。


クーポンの種類

種類 方法 概要
値引き・割引 割引金額、購入金額、割引率など、販売価格の一部を値引する方法 飲食店や美容室の10%OFFクーポンや1,000円引きクーポンなどがある。利用者にお得感を感じてもらうことで来店を促す。実施期間を設定することが重要。
お試し券 少額負担として購入金額の一部を負担してもらう方法 エステなどの1,000円お試し券などが相当。見込客の来店意欲や購買購入を促すために用いる
購入券 割引の一種で購入金額を明示する方法 家電量販店で用いられる特別購入価格券が相当する。購入検討中の見込客の購入行動を促すために用いる
無料サービス券 飲食店や宅配飲食業がドリンクを無料でサービスする方法 飲食店の飲み物無料券や宅配業のオプション無料券が相当。値引による商品価値の低下を引き起こすことなく、付加価値によってお得感を訴求する。これは総付け景品*2の解釈です


まとめ

以上、クーポン広告の作り方でした。クーポンは、比較的自由に特典の水準を決められ、購買の動機づけが高いのが特徴です。特典内容に注意して的確に展開すれば新規顧客の獲得に有効です。うまく活用して販促効果を上げましょう。


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*1:公正競争規約(景品表示法第31条に基づく協定又は規約)とは、景品表示法第31条の規定により、公正取引委員会及び消費者庁長官の認定を受けて、事業者又は事業者団体が表示又は景品類に関する事項について自主的に設定する業界のルール。

*2:取引に付随して、もれなく景品類を提供すること。先着表示の場合も含む。クーポンは、利用者数の確認のために付けていると解釈できる。総付け景品の最高額の制限は、取引価額が1000円未満の場合は200円、取引価額が1000円以上の場合は20%。