新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

なぜ新聞休刊日は月曜が多く一斉なのか?

新聞休刊日の理由

新聞休刊日*1は、なぜ各社横並びで一斉に取るのでしょうか。休刊日は、月1回。この話題、さまざまな議論がありますが、新聞販売店の仕事内容を見ると、理由が浮かび上がってきます。まずは、2017年の休刊日*2を確認しましょう。

追記2018年新聞休刊日[2017.11.22]


2017年の新聞休刊日の予定は?

下表の通り、毎月1回、第2月曜が休刊日に設定されていることが多いようです。なぜこのような日程になっているのでしょうか。

2018年 新聞休刊日(中日新聞)  
1月2日(火) 2月5日(月)
3月予定なし 4月9日(月)
5月7日(月) 6月11日(月)
7月9日(火) 8月13日(月)
9月10日(月) 10月9日(火)
11月12日(月) 12月10日(月)


月曜が休刊日だと日曜が休める

休刊日は新聞を印刷しない日ですが、実は、その当日よりも前日の「日曜日」に意味が生じます。休刊日の前日、 新聞販売店は、折込チラシの準備作業をしないで済みます。

新聞社は印刷機のメンテナンスにあてることができますし、新聞販売店スタッフは、日曜日の朝刊を配達後、翌日月曜の昼までお休みをとれます。 月曜休刊日は、新聞販売店スタッフに家族と過ごせる数少ない日曜日を提供しているのです。


なぜ日曜の昼間休めるのか

新聞販売店で働くとわかりますが、実は昼間も仕事をしています。主な、昼間の仕事は2つあります。

  • 翌日の折込チラシの準備
  • 夕刊配達

月曜休刊の理由は、この昼間の仕事に関係があります。それぞれ見ていきましょう。


休刊日の前日はチラシの準備が不要

折込チラシは、配達日の前日の昼に、専任スタッフが数名で地区ごとに組み上げます。この準備作業は機械と手作業で行いチラシの枚数にもよりますが、数時間かかります。

この準備は、配達前に新聞にチラシをセットする作業を効率化します。月曜日が休刊日の場合、前日、日曜の折込チラシの準備作業が不要になるのです。


日曜日は夕刊配達がない

日曜は、基本、夕刊が発刊されません。したがって、夕刊配達も不要です。ところが休刊日が月曜以外だと、前日の折込チラシの準備はなくても、夕刊配達で、 販売店は休むことができません。これでは休刊日の業務軽減効果が薄れてしまいます。

月曜日が新聞休刊日に選ばれることが多い理由はここにあります。


月曜は折込チラシが少ない

折込チラシは、新聞購読料に次ぐ、新聞販売店の収入源です。地域やサイズにもよりますが、チラシ1枚あたり3円前後の収入になります。

チラシの需要の多い日が新聞休刊日だと、広告主に迷惑をかけてしまいます。これはチラシだけでなく、新聞の紙面広告も同様です。そのため、 チラシや広告需要の比較的少ない月曜日が新聞休刊日に選ばれやすいのです。


なぜ新聞休刊日は一斉なの?

この理由は、新聞販売店が、ひとつの銘柄の新聞だけを配達しているとは限らないからです。たとえば、中日新聞の販売店の一部では、毎日新聞や日本経済新聞も配っています。

ひとつの新聞銘柄が休刊日でも、扱っている他の銘柄の新聞は通常通り発行されていたらどうでしょう? 軒数は減りますが、配達をしなければなりません。これでは、新聞休刊日の意味がありません。

そこで業界で連携して、新聞休刊日の一元化を図っているのです。


新聞休刊日は人材確保の目的も

日曜の休みが月に1回でもあるのは、求人をするときのアピールになります。早朝から仕事をし、日曜日も休みがとりにくい。これでは、なかなか人も確保できません。

新聞休刊日は、新聞販売店の慰労だけでなく、労働環境の向上による人材確保の目的もあるのです。


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*1:新聞休刊日とは新聞社が、新聞販売店の慰労・休暇を目的に新聞の発行を行わないとあらかじめ定めている日。

*2:一部新聞銘柄では日程が異なる。