新聞のできあがりをイメージして、紙面のどこにどの記事を配置し、見出しの大きさや図版の位置を決める。こうした作業を割り付けといいます。
限られたスペースで読者を引きつけるのが割り付けの狙い。魅力的な配置の工夫が求められます。
下の商品は、中学年用の割付用紙(B4判)です。こうした用紙のマス目を基準にして、完成イメージを描きましょう。
新聞レイアウトのコツ
新聞の記事は紙面の60%程度にする
レイアウトのコツは記事とそれ以外の要素の割合を決めること。記事以外の主な要素には次のようなものがあります。
- 題字
- 見出し
- 図版
- 写真
- グラフ
記事とこれらの要素の配分が新聞の読みやすさをに影響します。
記事の文章が多すぎると読者が飽きてしまいます。逆に、写真やグラフなどの図版が多いと紙面全体が散漫になってしまいます。
記事の分量は、新聞紙面全体の60%程度が良いといわれています。
新聞のレイアウトの例
新聞の基本的なレイアウトを紹介します。
重要度で決まる記事の割り付け
1行8文字 27行×7段の割付例です。
新聞用紙に実際に線を引き、伝えたい記事の重要度に合わせて、見出しの大きさと記事の位置を決めましょう。
読みやすい割付の基本は、記事を区切ることと、本文をたて長に組むことです。
見出しの位置の決める
見出しは用紙の対角線上を目安に配置しましょう。記事の重要度に応じて大きさに強弱をつけ、紙面に変化を持たせます。
一目で記事の重要度を知らせることが見出しの狙いです。見出しは基本的にたて書きですが、トップ記事とカコミ記事は横書きで配置できます。
トップ記事を配置する
もっとも知らせたい記事の配置を決めます。トップ記事の見出しは、7段組みの紙面の場合、たてに配置するなら5行3段、横に配置するなら15行1段の大きさが目安です。
本文への導入の役割を果たすリードは、本文と区別するためにケイ線で囲んだり、2段を通して配置したりするとよいでしょう。
タタミ・カコミ記事を配置する
ケイ線で左右を区切った記事をタタミ、上下左右を囲んだ記事をカコミといいます。ここには意見や解説、コラムなどの記事を入れます。
タタミは紙面の左上、2段以上の大きさのカコミは紙面のいちばん下の段をあけて右下に配置するのが一般的です。
残りの記事を配置する
2番目、3番目に知らせたい記事、編集後記などの記事を配置します。見出しの大きさは記事の大きさに合わせて、3~4行2段、3~4行1段と、変化をつけましょう。
いちばん下の段に2段分の見出しを入れると全体が重くなります。最下段は、編集後記など1段の見出しにするのがおすすめです。
文字数と行数を数える
限られたスペースに記事をまとめるためには、あらかじめ記事の分量を知っておく必要があります。それぞれの記事の行数を数えて、文字数を把握しておきましょう。
まとめ
以上、手作り新聞の割り付けのポイントでした。
見本を参考に、読みやすい記事の配置を工夫してみてください。最初は、先に割付を作り、そこに入る文字数を把握してから、記事を書くと紙面がまとめやすいです。
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