新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

おもしろい作文の書き出し3つのコツ - 小学生高学年向き

作文の書き出しのコツ

読まれる作文の書き出しのコツを3つ紹介します。書き出しをどうしたらよいか困っている小学生の高学年(5・6年生)に向けて書いています。

 

 

作文│書き出しの3パターン

書き出しで読み手を引きつけると、おもしろい作文が書けます。これから3つのパターンを紹介します。どれか一つを得意にしておくと、いろいろな作文に使えますよ。

 

読み手の興味を引く文で書き出す

まずは、おもしろくて興味を引く文を書きます。たとえば、次のような文章です。

  • 私は神様に会ったことがあります
  • 数日前、うちに泥棒が入った
  • ぼくは生まれつき、心臓が逆さまについていた

このような文をはじめに書くわけです。そうすると読む人は、ビックリする書き出しに興味を引かれて、続きが知りたくなります。

ただ、このような書き出しにしようとすると、最初の一文がなかなか思いつかなくなるかもしれません。短時間でおもしろい書き出しをひらめくのは大変です。

そこで、あらかじめこのようなおもしろい文をいくつか集めておくといいでしょう。今度の作文に使えないかな、とふだんから準備しておくのです。

 

 

みんなが「えっ!」と驚く文ではじめると「どういうこと?」って先を読みたくなるんだね。

 

 

 

擬音語や会話で書き出す

擬音語(ぎおんご)は、「パタパタ」「ブリブリ」などの音を表す言葉です。「パタパタ。きょうもわたしを起こしにくるママのスリッパの足音が聞こえる」「ブリブリ。お父さんが2階のトイレでうなっている」というように書きだします。

音を表す言葉で書き出すことで、個性的な書き出しになりますし、読む人に活発で音に敏感なことを伝えることができます。

また、会話ではじめるのも良い方法です。

  • 「おまえにはまだ早い」お父さんに言われて、ぼくは腹が立った
  • 「愛している」それがママの最後の言葉だった


このような感じです。会話で書き出すと、話の内容やそのときの光景が、いきいきと目に見える効果があります。擬音語や会話ではじめる方法は、やさしい方法ですが、読む人の気持ちを簡単に引きつけることができます。

 

 

「すごーい!」音をあらわす擬音語や会話って、頭じゃなくて心に直接響く感じ。今度の作文で使っちゃおう。

 

 

 

題と無関係なことから書き出す

読み手の予想をはずして興味を引く方法です。たとえば「わたしの宝物」という題の場合、読み手は「大切なもののこと」を書くだろうと予想しています。

そこで、予想をはずして「なくしたもの、捨てたもののことを書きます。」そうしておいて作文の後半で、宝物と結びつけます。

たとえば、捨てたりなくしたりしたもののことをずっと書いておいて「でも、わたしには捨てられないものがある」と続けて、つじつまを合わせます。こうすると、個性的でおもしろい文章になります。

ただ、こじつけすぎると、不自然な作文になるからほどほどに。

 

 

【ポイント】3つの書き出しに共通することがわかるかな? それは読み手の予想をひっくり返す「意外性」だね。おもしろい作文は「当たり前のこと」や「みんながそう思うこと」の反対を書くものだよ。

 

 

 

作文の書き出しのコツまとめ

おもしろい作文を書くための、おすすめの書き出しを3つ紹介しました。

  • 読み手の興味を引く文で書き出す
  • 擬音語や会話で書き出す
  • 題と無関係なことで書き出す

 この3つを活用して読み手を引きつける書き出しに挑戦しましょう。

関連記事
読書感想文の選ばれる書き方8つのコツ
作文をいつも「ぼくは~」で書き出すのを直したい