「また無能な上司の尻ぬぐい」
「何もできないのに高給取りやがって」
「なぜ、こんなポンコツが上司なんだ?」
無能上司の下で働く部下は、ストレスと疲労がたまって仕方がありません。
こんな上司の下では、あなたはいつまでたっても出世できず、精神的にも肉体的も消耗していくでしょう。
放置されては、あなたの身がもちません。
解決策は、ただひとつ。
あなたの目の前から、いまいましい無能上司をすみやかに消滅させることです。
それにはこんな秘策があるのです。
できる部下はポンコツ上司を出世させる
無能な上司を自分のセクションから追い出す方法は、人事権のある経営者に上司が「有能」に見えるようにすることです。有能な人材であれば、経営者は、さまざまな問題を抱えるセクションに異動させ、課題の解決を期待するからです。
したがって、無能な上司を自分の周囲から排除するには、あなたの力で、上司に手柄をあげさせて、早々に出世してもらい異動してもらうことです。
こう書くと、本来、あなたの実力で得た手柄は、無能な上司には与えず、自身の手柄としてアピールしたいと考えるかもしれません。しかし、それは逆効果になります。
経営者のホンネは無能上司ほど異動させられない
経営者はこう考えるでしょう。「仕事のできない上司(管理職)の下に、あなたがいるから、あのセクションはバランスが保たれているのだ」と。
あなたのいないセクションに無能な上司を異動させて、異動先を混乱させたいとは考えないでしょうし、逆に、有能なあなたを異動させれば、あなたが支えてきたセクションが機能不全に陥ります。
ゆえに、上司の無能さをアピールし、あなたの有能ぶりをアピールしても「無能な上司の排除」には逆効果なのです。
あなたは自分の手柄を無能な上司の手柄と思われたくないのかもしれません。しかし見ているひとは見ているものです。真の実力者は誰か。幹部は見抜いています。ただ経営者は、無能な上司を異動させる口実がなければ異動させられないのです。
無能な上司も(あなたのおかげで)体裁上、手柄をあげ「有能だ」ということができれば、経営者は、その上司が無能であることを知りつつ異動させることができます。箔つきの人材なら受け入れ側も「あんなクズをよこすな!」と文句がいえません。
無能な上司とオサラバするには、無能な上司をあなたが盛り立て、手柄や功績を上げさせて早々に出世・栄転させるのが有効です。
無能上司が異動後、新天地でどうなろうがあなたの知ったことではないのです。