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都道府県新聞の書き方 - 愛知県【見本付き】

都道府県新聞の書き方

あなたの住んでいる都道府県を題材に自然や産業のようすを新聞で伝える課題が「都道府県新聞」です。

この記事では、わたしの住んでいる愛知県を題材に都道府県新聞の書き方を解説します。

内容は、小学校の高学年から中学生が対象でレイアウトも紹介しています。愛知県以外の都道府県にも応用できますので、参考にしてくださいね。

 

都道府県新聞に掲載する内容

都道府県新聞は、次の要素で成り立ちます。

  • 基本データ
  • メイン記事
    • 自然と気候のようす
    • 産業とくらしのようす
    • 歴史と文化
  • 愛知の豆知識(コラム)
  • 感想

これらの情報を新聞作りを始める前に図書館やインターネットで調べておきましょう。

今回は、この中から基本データ、産業とくらしのようす、愛知の豆知識(有名人紹介)、感想で愛知県の都道府県新聞を作ります。

都道府県新聞のレイアウト

都道府県新聞は、取り上げる内容が多いので四つ切画用紙またはB3用紙を横にしてレイアウトします。

実際のレイアウト見本は下記のとおりです。

都道府県新聞の見本

用紙に先にレイアウトの線を引いておくと紙面のまとまりがよくなります。次の項目からは必要な情報を説明します。

新聞の題字(題名)

新聞の題字は、わかりやすく「あいち新聞」にしました。

原則は、取り上げる都道府県名+新聞でOK
北海道新聞のように実際の新聞が発行されている場合は、「どさんこ新聞」のような地域の特徴を表す新聞名を考えましょう。

基本データの内容

新聞名の下には都道府県の説明と基本データを書きます。愛知県の例を紹介します。

愛知県の説明中部地方の南西部に位置し、南には伊勢湾や太平洋がひろがり、北は岐阜県と長野県、西は三重県に接しています。

中京工業地帯の中心地で国内有数の工業県です。
戦国の三英傑の出身地としても有名です。

県名は知多半島から名古屋市に続く「あゆちがた」と呼ばれる海岸の浜に由来します。

基本事項に取り上げる内容は、面積、人口、県庁所在地、県章、県の花、県の木、県の鳥、県の魚などです。

愛知県の基本事項は下記の通り

  • 面積 5172㎢(全国27位)
  • 人口 752万人(全国4位)
  • 県庁所在地 名古屋市
  • 県の花 カキツバタ
  • 県の木 ハナノキ
  • 県の鳥 コノハズク
  • 県の魚 クルマエビ

こうした内容は、各都道府県のWikipediaで調べるのが簡単です。

県章の説明

愛知県章

愛知県の「あいち」文字を重ねてデザインしたもので、昭和25年に県章に指定。

産業とくらし

あいち新聞では「産業とくらし」をメイン記事にします。農業、水産業、工業、伝統工芸、観光の5項目を紹介します。

それぞれの記事は、紙面スペースに応じて削ったり足したりしてください。見本のようにイラストや写真を入れると紙面に変化が出ます。

農業

明治時代から1960年代にかけて愛知用水、豊川用水が整備され農業が盛んになりました。

濃尾平野や岡崎平野では米作りも盛んですが、野菜や花などの栽培が有名。豊川用水ができた渥美半島ではキャベツやメロンなどを栽培しています。

収穫量・全国1位の愛知県の農産物
キャベツシソ食用菊ふきバラ

また愛知県では、夜に温室の電灯をつけて、開花時期を遅らせる「渥美半島の電照菊」、ブランド鶏「名古屋コーチン」が有名です。

水産業

愛知県近海の三河湾や伊勢湾、遠州灘で沿岸漁業が行われています。

小型船による底引き網漁が中心でフグやアユ、シラスなどの漁獲量が多いのが特徴。全国のアサリの漁獲量の約65%が愛知県産です。

弥富市の金魚養殖

弥富市の金魚

奈良県の大和郡山市と並ぶ金魚の生産地です。
約150年前の江戸時代に飼育が始まり、明治時代には本格的な養殖が始まりました。
金魚の品種25種類が揃う生産地です。

※金魚養殖の内容は削っても構いません

工業

中京工業地帯は愛知県から三重県北部にかけて広がっています。

2016年の工業統計表によると愛知県の製造品出荷額は46兆483億円で1977年以降連続で全国1位です。

自動車のまち 豊田市

トヨタの自動車向上

愛知県を代表する産業といえば自動車の生産です。自動織機を開発した豊田佐吉の子、豊田喜一郎が自動車作りの夢を引き継ぎました。

自動車を作るには高い技術が必要で、第二次世界大戦後から本格的に自動車の生産が始まりました。

近年では、為替の影響で、日本国内で自動車を生産するよりも海外で生産する方が安くできるため、工場の海外への移転が進んでいます。

国産ロケット・その他の工業

愛知県を中心に国産ロケットの開発と生産を進める企業や関連工場が集中しています。

また、アメリカのジェット旅客機の部品を生産している工場があります。

部品をつくる工作機械や自動車のような輸送用機械の部品をつくる工場が集まっている点も特徴といえます。

※国産ロケット・その他の工業は削っても構いません

伝統工芸

愛知県を代表する陶磁器には瀬戸焼(瀬戸市)、常滑とこなめ焼があります。陶磁器のことを「瀬戸物」というのは、この瀬戸焼にちなんだものです。

このほかにも、豊橋筆や三州瓦、仏壇や友禅染などの伝統工芸があります。

有松・鳴海絞

有松絞

17世紀の初めに始まった染物です。

糸で布をくくることで染色した後も締めつけ部分は色が染まらず、もようとなってあらわれます。

観光

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった戦国武将のゆかりの史跡が多くあります。

また、自動車や陶磁器、ミツカン酢など産業に関係した博物館も数多くあります。

名古屋のシンボル名古屋城

名古屋城

「尾張名古屋は城でもつ」
金のしゃちほこをのせた名古屋城は地元の誇りです。

名古屋城は東海道の守りの要だったため、徳川家康の命令で西日本各地の大名が名古屋城の建設を手伝いました。

家康の9番目の子にあたる徳川義直が最初の城主、尾張藩の藩主になりました。

今回の新聞では取り上げませんが、「自然と気候」「歴史と文化」の切り口で都道府県の特徴を伝えることもできます。次項で参考例をあげておきます。

愛知の豆知識、ゆかりの有名人の記事を先に読む場合はこちら

自然と気候│参考

西部には木曽川、長良川、揖斐川によって作られた濃尾平野、中南部の矢作川流域には岡崎平野、南東部の豊川の下流域には豊橋平野が広がっています。

北部から北東部には、木曽山脈から続く高原があり、南部には三河湾を囲むように突き出ている渥美半島と知多半島があります。

気候はおだやかな太平洋側の気候*1です。夏は暖かく雨が多く降り、冬は雪が少なく乾燥した気候です。

愛知県の歴史と文化│参考

熱田神宮神楽殿

古くは尾張国(愛知県西部)と三河(愛知県東部)の2つの国に分かれていました。

三種の神器の1つ草薙剣くさなぎのつるぎをまつる熱田神宮があり、大昔から近畿地方と結びつきがありました。

戦国時代には、天下統一をおし進めた織田信長や天下統一を成し遂げた豊臣秀吉、江戸幕府をひらいた徳川家康など、この地域から有名武将が輩出されます。

江戸時代には、江戸から京都を結ぶ東海道が中央を通っており、街道沿いの宿場町を行き来する人々でにぎわいました。

明治時代以後も、人口の集中する名古屋市を中心に栄えます。

伝統的な産業として、明治時代から現在まで続く、陶磁器や毛織物があります。現在は自動車や自動車関連の産業が発展。

2005年には中部国際空港(セントレア)が開港、同年に環境をテーマにした万国博覧会「愛・地球博」が開かれました。

愛知の豆知識

豆知識としてコラムを書きます。今回は愛知にゆかりのある著名人を紹介します。このほかにも、都道府県の方言郷土料理をコラムで取り上げてもいいでしょう。

愛知県ゆかりの有名人

愛知県ゆかりの有名人・文化人にはこのような人たちがいます。

小野道風(書家)織田信長(武将)豊臣秀吉(武将)
徳川家康(武将)吉良上野介(江戸幕府幕臣)渡辺崋山(蘭学者)
加藤高明(首相)市川房江(女性運動家)荻須高徳(洋画家)
新美南吉(童話作家)イチロー(プロ野球選手)黒川紀章

都道府県新聞の感想の書き方

最後に都道府県新聞を作った感想を書きます。ここでは調べてわかったことや面白かったこと、今後調べてみたいことを中心にまとめます。

住む人の努力や工夫が伝わる感想が書けるといいですね。

感想【例】

愛知県の県の鳥が「コノハズク」だと知り、愛知県警察のマスコットが「コノハけいぶ」という謎が解けました。

戦国武将や自動車産業以外にも愛知県には、全国に誇れる産業や文化が数多くありました。今度は、名古屋の郷土料理について詳しく調べてみたいと思います。

おわりに

以上、都道府県新聞の書き方を紹介しました。

ほかの都道府県新聞を作る場合も、掲載項目やレイアウトは共通です。

生産量や出荷量のデータは、できるだけ最新のものを使い、いつのデータかを明記しておきましょう。

また、Wikipediaを写すだけでなく、書籍などの資料や農林水産省や経済産業省の一次データにあたるようにしてください。

なお、この都道府県新聞の記事は「ジュニア都道府県大図鑑 ジオ」を参考にしました。

*1:2018年は、鈴鹿山脈を越えた南西風のフェーン現象と名古屋市内のヒートアイランド現象の相乗効果で猛暑日が続きました。