新聞と広告の向こう側

新聞のつくり方・広告を読み解く視点

エコ新聞の書き方 - 江戸のリサイクル【環境】

エコ(環境)新聞の書き方

エコは、自然環境を守ること、また、それらに関心、意識を向けることをいいます。エコは、エコロジー(Ecology)生態学せいたいがくの略。

生態学では、人や生き物の生活や環境とのかかわりを学ぶことから、エコは「環境にいい」という意味で使われます。

環境にいい取り組みを紹介する環境新聞を「エコ新聞」と呼ぶのです。

この記事では、時代をさかのぼり、江戸時代の環境の取り組みを題材に「エコ瓦版かわらばん」と名づけてエコ新聞を作っていきます。

エコ新聞のネタは何がいい?

今回の記事では、江戸時代の環境の取り組みをネタにしますが、ほかにはどのようなネタがあるでしょう。

後述する「3R」活動で触れますが、資源の再生、修理、再使用に関する内容がふさわしいです。たとえば

  • エコクッキング
  • 衣服のリフォーム

こうした内容は、エコ新聞のネタになります。廃棄食料や廃棄衣料の量を調べて、それらを使ったレシピやリフォームメイク作品を提案します。

社会科だけでなくエコ活動は、家庭科の授業でも取り上げられます。

 

エコ新聞の代表的なテーマは3種

エコ新聞に取り上げられる代表的なテーマは3種類あります。

具体的には、3R活動地球温暖化対策生態系保護です。エコ新聞のコンクールで受賞している作品を分類するとこの3つになります。

下表にまとめておきます。

3R活動 エコクッキング
地産地消
紙のリサイクル
節水
エコバック
生ゴミのリサイクル(ボカシで肥料化)
地球温暖化対策
太陽光発電
Co2削減
クールビズ
緑のカーテン
節電│夏涼しく・冬暖かく過ごす知恵
生態系保護 環境保全による絶滅危惧種保護

エコ新聞のレイアウト

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エコ新聞作りの要点

新聞の名前である題字は「エコ瓦版」とします。この題字の下は、学年、名前などを書きます。

大見出しは「江戸時代は環境にやさしい社会」とつけました。

本文では、製品の再利用や再資源化をすすめて新しい資源投入を抑えてゴミの少ない社会を目指した「循環型社会じゅんかんがたしゃかい」江戸の仕事について紹介します。

図表は「江戸の3R」とします。

  • リサイクル(Recycle)資源の再生
  • リペア(Repair)修理
  • リユース(Reuse)再使用

この考えを表現したものをいれます。江戸の3Rとしたのは、3つの英語の頭文字が「R」ではじまるからです。

編集後記には、エコ新聞を作ったあなたの感想や決意を書きます。

 

紙面には、図やイラスト、写真をいれて変化をつけよう。レイアウト例では、江戸時代のリサイクル業者「灰買はいかい」と呼ばれる人のイラストを入れています。

 

 

江戸のリサイクル│例

日本では江戸時代にすでに、魚のはらわたや動物の糞、人の尿や大便までを農作物の肥料にしたり、紙や古着などを再利用したりするなど、世界でもっともすすんだ「循環型社会」だったといわれています。 

そのため、当時のロンドンの人口約80万人、パリ約70万人に対し、江戸は100万人を超える大都市でした。

 

エコ新聞の書き出しでは「全体のまとめ」になる文章を書きます。すべて読まなくても内容が伝わる工夫です。

 

リサイクル・修理の仕事│例

江戸では、現代の日本にもまして、さまざまなものがリサイクルされていました。不用品を回収し、リサイクルする専門の業者も活躍。

ほうき買い、灰買い、紙くずひろい、古着屋、こえくみなどがいました。

ろうそくを燃やしたあとに残るロウを買い集め、新しいろうそくに再生したり、建材や廃材の端材を集め、燃料やマッチを作ったりする仕事もあったのです。 

また当時は、ものが壊れたからといってすぐに捨てませんでした。

江戸のまちには「下駄げた直し」「錠前じょうまえ直し(カギ直し)」「提灯ちょうちんの張りかえ」「傘直し」「刃物の研ぎ屋」「算盤そろばん直し」「鋳掛いかけ屋(鍋や釜の修理)」「焼継やきつぎ・金継きんつぎ(割れた陶器とうきの修理)」など、たくさんの修理職人がいました。

 

ほうき買いは、古くなったほうきを買って「たわし」に再生。灰買いは、灰を集めて肥料として農村に売る仕事。

紙くずひろいは、まちを歩いて落ちている紙を拾い古紙問屋で換金していました。

 

 

編集後記の例

ここには、新聞作りを通して感じたことや決意を書きます。一例をあげます。

 

 

江戸のまちが「エコ」の考えで発展していた事実に驚きました。また、今よりもリサイクルの仕事がたくさんあったことも発見です。

わたしも江戸の3R「再利用」「再使用」「修理」を見習って、ものを大切に使い、ゴミを増やさないようにしていきたいです。

 

 

以上、エコ新聞の書き方でした。