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読書感想文の最後の終わり方・締め方のコツ │ 走れメロス見本つき

読書感想文の最後の終わり方

  • 感想文の最後がまとまらない
  • 感想文の後半でネタがつきた
  • 上手な感想文の終わり方が知りたい

読書感想文の最後の締めの文章の書き方にはコツがあります。この記事では、感想文の上手なまとめ方を4種類解説します。

題材に太宰治の「走れメロス」を取り上げます。

実例を示していますので、記事を読むと読書感想文の終わり方の具体的な書き方がわかります。

尚、題材の「走れメロス」の本文は青空文庫で現在無料公開されています。下記のリンク先で読むことができます。

感想文の最後の終わり方4種類

本を読んであなたはどう感じたでしょうか。読書感想文の最後は、あなたが素直に感じたことを 次の4つの切り口で考えてみしょう。

それぞれ実例をあげていますので、あなたの選んだ作品にも応用してみてください。

作品から学んだことで締める

読書感想文の締め方のコツは、作品を読んで得られたあなたの気づきを書くことです。

  • 教えられたこと
  • 考えさせられたこと

思いがけない発見やこれまで深く考えたことのなかった事柄についてあなたの意見をまとめます。

例文
この本はわたしに「信実とは何か」を教えてくれました。まじめで偽りのないこと、これを貫くには、命をかけるほどの情熱が必要なのだと知りました。
信実という言葉はそれだけの覚悟がなければ使えない貴重なもので、だからこそ、美しく心を打つのだと思いました。

作品を読んで得られた気づきでまとめる方法ね。

今後の自分の指針を書く

作品を読んだ後の指針でまとめます。具体的には下記の2点のいずれかで書きます。

  • 自分はこれからどうしたいのか
  • 自分は今後どうなりたいのか

読書を通じての自分の変化が読書感想文の課題では求められています。

例文
僕はセリヌンティウスのように親友を信じ続ける自信がありません。それは僕がまだ本当の親友を知らないことや心の弱さに原因があるかもしれません。王様の言葉も絶対に違うとは言い切れない気もします。
僕はこれから、信頼とは何か、親友とは何かについて、さらに深く考えてみたいと思いました。

読後の自分の変化や今後の取り組みを書く方法だね。

作品のテーマについて意見を書く

テーマとは作品全体に流れる作者の中心的な考えです。この考えについて、あなたなりの意見を書いてまとめる方法です。

この方法のコツは2つあります。

  • 批判的に書く
  • 同じ作者の別の作品との関係を書く

特に2つめは、普段から読書をしていることが伝わる高度な書き方です。

例文
作者の太宰治は、別の作品「待つ」でこんな言葉を書いています。「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」。走れメロスは、そのエピソードをもとに創作されたといわれています。 実際は、親友の頼みを聞き入れて待つセリヌンティウスの方が辛いはずです。

でも、信実や正義という表向きのテーマで待たせる方の辛さを伝えるのが作者の上手なところです。本当のテーマはただ面白おかしく読んでくれればいいと考えていたのではないでしょうか。冒頭の「メロスは激怒した」と最後の「勇者はひどく赤面した」も対になっていて、思わずにやりとしてしまいました。

作品のテーマを批判的(否定的)に書く方法も刺激的ね。

作品の言葉を引用してまとめる

作品の登場人物や作品に出てくる警句などを引用して読書感想文をまとめる方法です。

読書をしながら印象的なセリフを抜き出して、あなたの気持ちと関連づけて書きましょう。引用する言葉は主人公でなくても構いません。

例文
「いや、まだ陽は沈まぬ。」メロスは多くの困難にあっても約束を果たすために走り続け、友の信頼に応えました。そして最後には、王の心までも動かしました。僕も大切なものを守るために、最後までやり遂げる強い意思を持ちたいと思いました。

登場人物の印象的な言葉からまとめる方法だね。

読書感想文の終わり方まとめ

読書感想文の最後は、本を読んだあなたの思いを書くことが大切で、その切り口は次の4つがありました。

この中から、あなたの書きやすい型を選んで、文章をうまく締めてくださいね。

以下の記事では、本を読む時間がない人のために、本を読まずに感想文を書く方法を伝授しています。

もっと詳しく知りたい人はこちら

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