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本を全部読まないで読書感想文を書く5つの方法

本を読まずに読書感想文を書く方法

本を読まずに読書感想文を書くことは邪道ではありません。

読書感想文というと内容をしっかり読んで「あらすじ」を把握して文章を書くものだ、と思っていませんか。

実は、できるだけ本を読まずに書くと読書感想文の出来栄えがよくなります。5つの方法を紹介します。

 

本を選んだ理由を書く

なぜ、その本を選んだのか理由を書きましょう。

先生や友だちに薦められたのも理由ですし、同じ作者のほかの本を読んで興味があったのも理由です。

映画やTVドラマを先に見て、本で内容を詳しく知りたくなった人もいるでしょう。あるいは題名に引かれたとか。

このように本を選んだ切っかけは、本文を読まなくても書けます。

題名だけで感想を書く

太宰治の「人間失格」。この題名から、本文を読まずに考えたことを書きます。

  • 人間に合格や失格があるのか
  • どういう人間が合格でどういう人間が失格なのか
  • 自分は人間として合格といえるか
  • 失格になった人間はどうなるのか

読書感想文は、あなたが本から受けた影響や考えを書く課題です。だから中身を読まずに、題名から思いつくことだけを書いても立派な感想文です。

帯や表紙・挿絵の印象を書く

本には帯がついているものがあります。本文に興味を持ってもらう目的で、本の魅力や導入をダイジェストに書いたものです。

この帯に書いてある文章から想像力を働かせて文章を書きます。

また本の表紙はどのようなデザインになっているでしょうか。使われている書体や絵から感じた印象を書くのもいい手です。

選んだ本がノンフィクション*1の場合、本文中の写真、図表を元に自分の考察を書くと立派な感想文になります。

あらすじを批判的に解釈して書く

本のあらすじを元にあなたなりの解釈を書きましょう。

あらすじは、そのまま読書感想文に書くわけではないので、詳しい内容を知っている必要はありません。映画やマンガになっていたら、それを参考すればいいのです。

最近は、10ページ程度のマンガで有名な文学作品のあらすじを知ることができます。

有名すぎる文学作品をだいたい10ページの漫画で読む。 (torch comics)

読書感想文では、あらすじを通常とは逆の見方で解釈すると、読み手の関心を引ける文章になります。

本の印象的な言葉について書く

たとえば、夏目漱石の草枕の冒頭

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

理屈だけで動いて人と衝突したり、人の気持ちを思いすぎて、相手に折れてばかりいたりという経験はないでしょうか。

本の印象的な言葉を引用して、自分の経験に照らして考察した文章を書く。これも立派な読書感想文になります。

まとめ

本を全部読まないで感想文を書く方法
  • 本を選んだ理由を書く
  • 題名だけで感想を書く
  • 帯や表紙・挿絵の印象を書く
  • あらすじを批判的に解釈して書く
  • 本の印象的な言葉について書く

以上、本を読まずに読書感想文を書く方法を5つ紹介しました。

読書感想文は本のあらすじを書くものではありません。本の影響を受けて、あなたが独自に考えたことを書く課題です。

中途半端に本文を読んで、自分で考える余地をなくすよりは、題名や挿絵から発想される考えを自由に書く方がいいのです。

本は考えを引き出すきっかけに過ぎません。本文は完読しなくてもOK。

目についたところ、興味を引いたところを手がかりに、あなたの考えを書きましょう。

*1:史実や記録に基づいた文章や映像などの創作作品