読書感想文の苦手な子は、「おもしろかった」「~と思いました」を連発します。 本来は、どこがおもしろかったのか、なぜおもしろかったのか、を詳しく書くことが大切。
しかし、文章の表現力が乏しいうちは、なかなかよい言い換えができないのも現実です。
この記事では、単純な感情表現を言い換えて文章を豊かにする表現を紹介します。ちょっとした小技ですが、知っていると便利です。
- 思いました わかった
- すごい すごく
- おもしろい
- 悲しい
- びっくりした
今回は、これら5種類のありがちな感情表現の便利な言い換えを一挙にご紹介します!
「思いました」「わかった」の言い換え
- と考えました。
- と気がつきました。
- という気分になりました。
- と強く感じました。
- ということではないでしょうか。
- ということが頭をよぎりました。
- と学びました。
- について深く知ることができました。
僕はいつも「思いました」ばかりの感想文になってしまうけれど、これなら同じ言葉を使わないで済みそう。
「すごい」「すごく」の言い換え表現
すごいという言葉は、続く形容詞を強調する役割があります。
たとえば、「すごく大きい」という表現は「巨大な」と別の言葉で言い換えることができます。
代表的な言い換えの例をあげると下記のようになります。
書き換え前 | 書き換え後 |
---|---|
すごく成長した | 著しい(目覚ましい)成長を遂げた |
すごい出来栄え | 素晴らしい(見事な)出来栄え |
被害がすごい | 甚だしい被害 |
すごい経歴 | 輝かしい経歴 |
すごい暴風 | 猛烈な暴風 |
ものすごい夢 | 途方もない夢 |
すごい怒り | 激しい怒り |
すごいという表現は、より適切なほかの表現に言い換えができます。類義語を調べてみましょう。
別の形容詞を探す書き換え方法のほかには、具体的な数字で表すことも有効です。たとえば、「すごい大雨が降った」という文章は「1時間に100ミリの猛烈な雨が降った」のように書きます。
具体的な数字は文章にリアリティと客観性をもたらします。
「おもしろい」を言い換えた表現
- ゆかいでした。
- おなかをかかえて、笑いました。
- 思わず、にやりとしてしまいました。
- ワクワク胸が高鳴りました。
- もう一度、読み返したくなりました。
- 気づいたら「すごい!」と声に出ていました。
- だれかに本のことを教えたくなりました。
- 読んだ後、こうふんがおさまりませんでした。
- 夢中になって一気に読んでしまいました。
感想文でよく目にするのが「すごく面白かったです」という表現。この場合は、すごくは削ってしまって、具体的にどこがどう面白かったのか、自分はどのように反応してしまったのかをていねいに書きましょう。
自分の体の感覚や思わずしてしまった行動を言葉にして伝えると文章がいきいきするね。
「悲しい」を言い換えた表現
- とちゅうで読むのがつらくなりました。
- 心の中でお祈りしました。
- せつなくなりました。
- 胸がしめつけられました。
- 本を持つ手がふるえました。
- 涙が止まりませんでした。
- 心がどんより重くなりました。
- 思い出すと今も泣けてきます。
少しおおげさに表現した方が、気持ちが伝わる気がするわ。どんな言葉に言い換えるかで「悲しみ」の程度が変わるよ。
「びっくりした」を言い換えた表現
- どきどきはらはらしました。
- 手に汗にぎるてん開でした。
- 動ようして本を落としてしまいました。
- 息を飲みました。
- 「まさか!」と思わず声が出ました。
- ぼうぜんとしました。
- 心ぞうが止まるかと思いました。
- おどろいてページをめくることができませんでした。
まとめ
以上、読書感想文の感情表現の言い換えを紹介しました。言い換えを知っておくと文章がワンパターンにならずに とても便利です。
読書感想文の完成度を上げる小技として活用してくださいね。
ほかにも、読書感想文の最後の部分の「まとめ方」の記事も投稿しています。センスがいいと言われる感想文の締め方を4つ紹介しています。
読書感想文の最後の終わり方「締め方」まとめ方のコツ │ 走れメロス見本つき
この記事で紹介した言い換えと締め方を合わせて感想文に取り入れると、オリジナリティたっぷりの読み応えのある感想文が完成します。ぜひお試しを。