本は1冊、2冊と「冊」で数えます。 むかしまだ紙がなかった時代は、細長い気の板や竹の板に文字を書きました。 文字が書かれた木の板を木簡、竹の板を竹簡といいます。
冊という字は、木簡や竹簡にひもを通し、ひとまとめにした形を表しています。 こうしたことから紙をとじた本を数えるときにも「冊」が使われるようになったのです。
「冊」以外の本の数え方
しかし本は、「冊」と数えるときばかりではありません。
たとえば、シリーズの本は「第1巻」や「全30巻」のように巻で数えます。
また作品を数えるときは、太宰治の作品3点、シェイクピアの小説2編のように「点」や「編」を使います。 出版社が商品として本を数えるときは「今年は15点を刊行」というように「点」を使います。
同じ本を数えるときは「部」。「100万部のベストセラー」という使い方をします。
本は紙をとじてつくられますが、1枚ずつの紙にはオモテとウラがあり、その片面を「ページ」で数えます。 150枚の紙をとじた本は、300ページになります。
新聞の数え方
新聞は基本的に「部」で数えます。同じ銘柄の新聞は「1部、2部…」と数えます。たとえば、発行数も500万部と表現しますね。
新聞銘柄別の数え方は「紙」を使います。たとえば、読売新聞、毎日新聞、朝日新聞、中日新聞の4つなら「4紙」といいます。
新聞のページは「面」を使います。「1面トップ」「3面記事」などの言い方があります。新聞紙は、1枚、2枚で数えます。
新聞の記事は、横線で上下に区切られています。上下に同じ線に区切られたひとかたまりが「段」です。 上から「1段、2段」と数えていき、15段で1面(全面)になります。
新聞の面には、いくつかの記事が掲載されていますが、このひとつひとつの記事は「点」で数えます。
まとめ
本は「冊」で数える
シリーズは「巻」、作品は「点・編」
商品の場合は「点」、同じ本は「部」
とじられた紙の片面は「ページ」
新聞は「部」で数える
新聞のページは「面」、横線で区切られた部分は「段」、記事ひとつは「点」