小学校では、学校で育てた「朝顔」や「ミニトマト」を引き続き家庭で栽培するよう指示されることがあります。
その際に、観察日記を書く宿題が出されることがあります。
この記事では、朝顔の観察日記で押さえておきたいポイントを解説します。最初に「観察とは何か?」という点から確認しておきましょう。
マルチラクラク給水あさがお支柱付DXセット
※家庭での観察用は支柱と給水機、成長記録を測れるメジャーつきが便利です。
朝顔の観察日記の書き方
ダメな朝顔の観察日記
朝早く、お水をやりにいくと、大きな花が咲いていました。とてもうれしくて、いつもよりたくさんのお水をあげました。
上は、よくある観察日記の文章です。
観察日記は、文章を書くだけでなく理科の学習と関連しています。
この観察日記は、理科の学習課題として不十分です。理由は客観的な視点、つまり「数字」の記録が欠けているからです。
朝顔の観察のポイント
観察とは事物の現象を自然の状態のまま客観的に見ることをいいます。
これを踏まえて観察は次の2点が大切です。
- 対象の変化を見る
- 見る範囲を拡大縮小する
これらを心がけることで主観にとらわれずに、物事を冷静に見たり考えたりすることができます。
朝顔の毎日の変化を見る
観察は「長く見続けること」を意味します。長期間見続けることで朝顔がどう成長し、どのように移り変わっていくかを理解できます。
朝顔のようにゆっくり変化するものは、一定の間隔を開けて、毎日同じ時間に同じ視点からみることで細かな変化に気づくことができます。
観察するとき数字に注目するのは、葉や花の数、大きさを客観的に記録でき、日々の変化を比較するのに便利だからです。
観察する範囲を拡大縮小する
見る範囲を拡大縮小するとは、朝顔の全体を見るか、部分を見るかということ。
いつも同じ位置で定点観測するだけでなく、時には違った距離や角度から朝顔を見ると朝顔の真の姿を理解しやすくなります。
ふつうは興味のある対象には近づきたくなるものです。意識して全体を見るようにしましょう。
朝顔の観察日記を書くタイミング
朝顔の観察日記は学校からの指定がない場合、次の3枚の成長時期に書くのがおすすめです。
- 花が咲いた状態
- 花が枯れた状態
- 実がついた状態
これらはつぼみ→花→実→種の変化がよくわかる時期だからです。
尚、成長が不良で枯れる場合もありますが、観察日記はありのままの姿を記録することに価値があるので気にする必要はありません。
朝顔の絵・イラストのかきかた
- 大まかに花や葉の位置を下書き
- 花を丸に近い六角形に
- 花の中心に星模様を入れる
- 色鉛筆やクレヨンでぬる
観察日記の書き方のポイント3つ
観察日記は数字を入れる
前項の例文は数字が足りません。
観察日記は、数字を意識して書くだけで、たちまち科学的な文章になります。
朝顔の葉っぱの色や枚数、大きさなどの数値を具体的に入れるのです。
「いっぱい咲いていました」
「大きな花」
「きれいな色」
こうした表現は、できるだけ数で客観的に表した方がいいのです。これが、将来の定量的、定性的な見方を育みます。
観察するときの着目点は?
定量と定性の違いに着目することが観察のポイント。
- 定量とは数えられること
- 定性とは数えられない状態や変化
たとえば、朝顔の定性的なものは、葉や花の色、形、つるの変化など。
観察日記では定量、定性の両方の見方が必要になります。何を書けばいいかわからない場合は下表を参考にしてください。
朝顔観察の着目点 | |
---|---|
花は何色か | 咲いた花の数 |
花は何時頃まで咲いたか | 花びらの形 |
つるの伸び方・方向 | 葉っぱの形 |
つぼみの形 | 種の色・形・数 |
形や色などは観察日記に絵(イラスト)で描き添えましょう。
観察日記で愛情を表現する方法
数字以外にも、観察日記の質を上げるポイントがあります。それは―
- 朝顔に話しかけた言葉を入れる
- 朝顔になったつもりで書く
これらを意識すると植物にかけた愛情を生き生きと表現できます。
朝顔の観察日記の改善例
3つのポイントをまとめると次のとおりです。
- 数字を入れる
- 朝顔に話かけた言葉を入れる
- 朝顔になったつもりで書く
では、実際に3つのポイントを意識して観察日記を書き直してみます。該当するところを太字にしました。
★★★
いかがでしょうか。
冒頭に示した例文に比べて改善例は、数字を入れたので、朝顔の様子が誰にでも具体的にイメージできるようになりました。
また、朝顔に対する愛情も伝わるようになったのではないでしょうか。
以上、朝顔の観察日記の書き方のポイント3つでした。