セミナーを開催するときのお知らせは、告知記事で行うことが多いです。
告知記事をどう書けば、参加者にセミナーの魅力がわかりやすく伝わるのでしょうか。
告知記事を書くときは
- 「何を」伝えるか
- 「どう伝えるか」
情報の整理と情報の伝え方の両面から検討する必要があります。いずれが欠けても、相手に伝わらない文章になります。
今回は、集客で失敗しないための告知文の書き方をご説明します。
告知内容を5W3Hで整理する
まずは、内容を5W3Hで洗い出しましょう。
5W3Hとは
英語の[when][where][who][what][why][How][How many][How much]の頭文字です。
具体的には次の内容を書き出して整理します。
- 「いつ」開催日時は?
- 「どこで」開催場所は?
- 「誰が」講師は誰、対象の受講者は?
- 「何を」講義内容は? 持ち物は?
- 「なぜ」セミナーの目的・効果は?
- 「どのように」申し込み方法は?
- 「定員」募集人数は?
- 「価格」料金は?
5W3Hで自問しながら、告知に必要な情報を整理します。
いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように行うのか。人数や価格も、もれなく書き出しておきましょう。
告知記事のレイアウト
5W3Hで棚卸しした情報を実際の告知記事にレイアウトします。伝わりやすい型が決まっているので、参考例を示します。
セミナータイトル、説明文、講師プロフィール、写真、内容・過去の受講者の声、セミナーの概要の順でまとめます。各項目のポイントを確認していきます。
セミナータイトルのつけ方
タイトルの役割は
- 誰を対象にして
- どんなメリットのあるセミナーを
- いつ、どこで行うのか
これをわかりやすく伝えることです。
たとえば、文章講座の
対象が「入社したばかりの新入社員」なら
- 新入社員のための文章力アップ講座
〇月〇日 〇〇文化ホール6F
このように、対象者を明らかにすることが大切です。
また、「文章力をアップ」と目的・効果が示されている点に注目。参加者にメリットが伝わるにしましょう。
タイトル周辺に、日時と場所も書いておきます。タイトルだけで、対象者に内容が直感的に伝わるように作ります。
説明文には何を書くか?
説明文に書く内容は、2通りあります。
- 対象者の悩みを列挙する
- 講座の特徴を簡潔に紹介する
対象者に焦点を当てるか、講義手法に焦点を当てるかのちがいです。
この2つを組み合わせて使います。
「企画書、報告書…書類作成に時間が…」
「主旨が簡潔に伝えられない」
新入社員には、こんな悩みを抱えている人は少なくありません。
この講座では、さまざまなビジネスシーンで活用できる文章の「型」を伝授。
グループワークでは、実際に書いた文章の添削指導を行います。受講後には、伝わる文章が短時間で書けるようになります。
講師プロフィール
文章は、100~150文字程度でまとめます。
書く内容は
- 基本情報
- 略歴
- 実績・著書
基本情報は、名前や会社名、肩書き。
略歴には、最終学歴とその後のキャリアを簡潔に記入します。
講師プロフィールの役割は
- 講師が参加者に教える実績・実力がある
と伝えること。
この人なら間違いない!と安心されるよう、実績は数字をあげて書くようにします。
プロフィールの書き方は、次のエントリも参考にしてください。
どのような写真を使うか?
写真は、原則「講師の写真」を使います。講義内容に合わせた服装の写真を掲載しましょう。判断のポイントは、受講者から見て、講師に相応しい人物に見えるかどうか。実際に講義をしている様子が伝わる、動きのある写真を使っても良いでしょう。
ほかにも写真が載せられるなら、過去のセミナーの様子がおすすめです。講師の実績として訴求できるので、受講を検討している人の背中を押す効果があります。
内容・過去の受講者の声
内容は、セミナーのプログラムを箇条書きで書きます。例をあげます。
この項目に取り入れたいのが「過去の受講者の声」です。実際に、受講を検討している人は、過去の受講者の声に強い関心を示します。「受講後どうなったか」を訊くことで自分が得られるメリットを想像できるからです。
受講者の声が多数ある場合は、受講を検討している人が「不安に思っている点」を解消するもの選ぶと良いでしょう。たとえば、講師が、強面に見える場合、その点に言及した受講者の声を載せるのです。
写真の印象で厳しい先生かな、と思っていましたが、始終、笑顔のとってもやさしい先生でした。
セミナー概要の書き方
概要は、告知記事の最後に一覧で伝えるとわかりやすいです。日時、会場、受講料、当日の持ち物、申し込み方法、会場へのアクセスなどをまとめます。
地図は、下記のようにGoogleMapを埋め込んでおくと親切です。
まとめ
セミナーの告知を書くポイントは次の通り。
- 5W3Hで伝える情報を洗い出す
- 対象者と効果を明確に打ち出す
- 内容が一目でわかるタイトルにする
- レイアウトに沿って情報を配置する
- 過去の実績、受講者の声を載せる
全体を通して、あなたが講師としてふさわしい人物であること、対象者の悩み・問題を解決できるスキルがあることを伝えることが重要になります。また告知は、単発で済ませず繰り返し行うようにしましょう。